Love & Peaceじゃだめかしら。

雨やどりをしよう。

生まれて来たからには、みんな一緒に幸せがいい。この地球で雨やどりをしよう。今よりもう少しだけゆるく幸せな世界を提案したい、24歳♀による(ちょっぴり)哲学的ブログ

フィンランドの森で見つけたもの

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「この国の人は、どうしてこんなにゆったりのんびりして見えるのかしら。」


「森があります。」

 


ー映画『かもめ食堂』(監督・萩上直子)より

 

 

 

 

これは、フィンランドを舞台にした人気映画『かもめ食堂』のとあるシーン。

 

かもめ食堂

 

ゆったりのんびりしたこの映画では、「森」が重要な役割を担っています。

人々はそこで一人の時間を過ごしたり、大切な何かを見つけたり…

 

 


フィンランド出身であるトーベ・ヤンソンの描く『ムーミン』も、多くの物語の舞台が森の中。

「森と湖の国」と言われるだけあって、フィンランド人にとって、森はなにか特別な存在なのだろう。

 

 

 

 

 

 

森。

 

 

 

実は、私は大学で「森林科学科」という学科に所属していて、4年間、森のことを学んでいました。

だから、「フィンランドは森の国」と聞いた時から、フィンランド人と森の関係性にはとても興味がありました。

この記事では、フィンランドでのWWOOF生活を通して私が見た「森」のことを書きます。

そこから垣間見える、「日本の森」についても。

 

 

 

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フィンランドTampere(タンペレ)にて

 

 

フィンランドでは、「土地の所有権は誰であろう、誰でも大自然の森に入り、大自然を楽しむことが許されています」

 

北欧諸国では大自然が広大であることに対し、人口が少ないので、誰でも自由に大自然、森、湖を楽しむことができるのが大昔からの慣習です。

大自然環境に危害を与えない前提で、郊外の森で歩き、スキーをし、自転車を乗り、車を運転することができます。

https://kiitos.shop/blog/archive/what-is-everymans-right-in-finland.htmlより一部抜粋

 

 

 

 

 

 

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フィンランド森林率(国土に占める森林の割合)は、約73%と先進国の中では1位!

 

 

 

そしてちなみに、日本は第3位。

 

 

 

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2019年4月から始まった、3ヶ月間にわたるヨーロッパ旅!

5月に滞在したフィンランドでは、2軒の農家で滞在させていただきました。

 

1軒目は、首都ヘルシンキからバスで約1時間の場所に位置するPorvoo(ポルボー)というところ。

 

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ホストのエミリアさんがバス停まで迎えに来てくれました。

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田舎町をぐんぐん抜けて、農場へ。

 

 

 

 

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フィンランドの南西に位置するポルボー。

農場のすぐ近くには入り江があり、海が見渡せました。

 

 

 

 

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変わりゆく景色を眺めているうちに、私たちの宿泊場所に到着!

(ホストの家とは別棟、宿舎のような大きな一軒家でした。)

 

 

 

 

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木造の家に、薪の暖炉。さすが森の国フィンランド

いかにフィンランド人が木と共に暮らしてきた民族かということが、すぐに感じられました。

 

 

 

 

 

 

「この村は、かつて林業造船業で栄えた村だったの。」

エミリアさん。

「この家のすぐ裏に、かつての造船工場があるわ。周りの森は、その木材を生産するために管理されていた森よ。でも80年代の産業革命をきっかけに、人が都市部に流れ込んでこの村の造船業も廃れてしまったの。

散歩して、家の周りを見てみるといいわ。」

 

 

 

 

というわけで、さっそく家の周りを散策。

 

 

 

 

 

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言われてみれば確かに、周りには人工林が多いなあ。

 

 

 

 

 

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澄んだ森と海に出会えた、とっても嬉しい、滞在1日目でした。

 

 

 

 

 

 

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翌日。

私たちの一日は、牛の餌やりから始まりました。

 

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牛さんたち、ずっと小屋に入れられててかわいそう…外に出て遊びたいだろうに…

と思いきや、午後には農場裏の草原に放牧されていました。

 

 

 

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リラックスして、幸せそう!

 

 

 

 

 

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(ヤンネさんは、たまに現れてはボソッと、農場について色々なことを教えてくれた。)

 

 

 

 

 

「牛が草を食べて、草が育って、また食べて…。

牛が草を食べることが草の成長の循環を助けて、草原のCO2の取り込み量が多くなるんだ。

このフィンランドの伝統的な放牧の仕方は、環境にも寄与する、重要なことなんだよ。」

 

 

 

へえー、そうなんだ!

森だけじゃなくて、草原での牧畜も環境に良い影響を与えるとは知らなかった。

 

 

 

 

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こういうことらしい。

 

なるほどね!

 

 

 

 

 

 

 

エミリアさん、ヤンネさんの農場の周りには、大きな自然林もありました。

樹種多様な森。エミリアさん家族の所有林だそう。

 

 

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「一番大きな理由はランドスケープ(景観)のため。それと同時に、生物の多様性を守るため。

これは元々は人工林だったのだけど、自然林に戻したの。

私たちが手入れすることによって森が綺麗になって、いろんな虫や動物が住めるようになるから。

 

エミリアさん。

 

 

 

 

 

 

 

ここで一つ。

「森」にもいろんな種類があるということを説明します!

 

森の違いで、一目で分けられるものには、

単層林複層林とがあります。

 

 

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単層林は、主に木材生産を目的として人工的に植栽された森であり、

一方、複層林は、本来の森の姿に近く、生えている樹種も多くなり、生物多様性を高めると言われています。

(人工林も、複層にして色んな種類の木が生えるように手入れすれば、自然林に近いものにすることができ、日本でも現在、各地で人工林から複層林への転換が勧められています。)

 

 

 

 

 

フィンランドでは、季節になると森へ行ってきのこやベリーを採るの。そのためにも、森の中にいろんな種類の植物や木があることはとても重要。

 

 

 

 

 

なるほど。

日本にいると森に入る機会があまり無いから、森の状態を気にすることはあまりないけれど、ここにいる人たちにとってはもっと生活に密着したことなのかもしれないなあ。

 

 

 

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わ、ワイルドベジタブル。

ってなんだ…?

 

 

 

よく分からないまま、次の日、農場のインターンシップ生であるアイノさんに連れられて、私たちは森へ向かいました。

 

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ああ、ワイルドベジタブルって、野草のことね!

 

 

 

 

 

 

その後も森を巡って、この日は計3種類の野草を収穫しました。

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こうして手に入れた野草を使ったこの日のランチがこれ!

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そこらへんの森から採ってきたものがすぐに調理されて食べれるって、すごい!

 

 

 

 

 

 

それにしても、フィンランド人もこごみを食べるとは知らなかった…

 

 

 

 

 

「日本でも、わらびはよく食べます。茹でて、マヨネーズを付けて食べたりします。」

するとアイノさんは、驚いた顔をして「えっ!マヨネーズ!?新しいアイディアね。」と言いました。

 

 

 

(あ、新しいかなあ。笑)

 

 


フィンランドの人は昔から、森からの収穫物と深い関係を持って暮らしてきたの。

けれど現代の人は、野草をどう食べるかの知識がない…

どの草がたべれて、どの草に毒があって、どの草にどんな効能があるのか。

こういう知恵を受け継いで行くことはとても大切だと思う。」

と話すアイノさん。

 

 

 

 

 

なるほど。私も森の中に入ったって、どの草が食べられるかなんてあまり知らないなあ。

でもよく考えてみると、日本人だって山菜やキノコなど、山からの収穫物をよく食べる習慣がある民族だ。。

うーん。

あまり気にしたことはなかったけれど、日本人とフィンランド人の、森との関わり方って、本来は似てるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

ここでの滞在中、何度も森や庭に野草を摘みに行きました。

これらの野草は、この時期にたくさん摘んで乾燥させ、冬のために蓄えます。

野菜の採れない冬の時期の、大切なビタミン源になるといいます。

 

 

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野草摘みの時間は、とっても楽しかった!

太陽を浴びながら、手に触る草たちが少し冷たくて、たまに音楽を聞いたり、考え事をしたり…

 

この仕事だったら、タダ働きでも毎日2時間くらいやりたい!

と思えような楽しい作業でした。

これがお金を産むとかどうとかじゃなくて、必ずしも仕事としてじゃくっても、こんな時間が一日の中にあること自体が素敵。。。

そう思いました。

 

 

 

 

以上、1軒目のWWOOF滞在では、フィンランド人の生活に密着した森の姿を見ることができました。

 

 

 

そして牛が可愛かった❤︎

 

 

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フィンランド2軒目の滞在先は、Tornio(トルニオ)という町。

 

 

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なんとほとんど北極圏。そしてほとんどスウェーデン

ポルボーから、北へ、北へ。列車はどんどん進みます。

 

 

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トルニオに到着!

意外に寒くはなかったけれど、日没の遅さには驚きました。

 

 

 

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これは、5/17 夜22:09の外の様子。。寝る時間なのに、まだ明るいなんて変なの!

 

 

 

ホストは、約200匹の羊を飼育する農家、ライネさんと、奥さんのヤーナさん。

 

 

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ここの農場での私たちの主な仕事は、羊の餌やりでした。

朝晩と、麦の藁とシリアル、水、仔羊用にミルクをあげます。

 

 

 

 

羊はとっても好奇心旺盛な動物でした!

私が撫でても話しかけても、あまり怖がらない。

遊びたい盛りの仔羊ちゃんは、作の中をウロウロピョンピョン、けんかごっこをしてみたり、お母さんの背中に乗ってみたり。

 

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かわいい!

 

 

 

 

柵の隙間が広いので、仔羊ちゃんはしょっちゅう外に抜け出して他の柵へと遊びに行ってしまいます。

そんな仔羊ちゃんを元の部屋に戻すのが、羊追い犬、クライドの仕事の一つ。

 

 

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ほんとに賢い!

 

 

 

 

 

 

農場から2キロ先には、スウェーデンとの国境である川、クッコラコスキがどうどうと流れています。

 

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ゴツゴツした岩を縫って流れる急流は滝のよう。

 

 

 

この土地では、遡上してくる魚を網で採る漁が古くから盛んで、その伝統は今でも引き継がれています。

 

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(じゃなくって、魚の名前を。。。)

 

 

 

結局何の魚だったか、最後まで分からずじまい(笑)

 

 

 

 

 


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私が森に興味があると伝えると、ライネさんは喜んで自分の所有する森を案内してくれました。

農場から車で15分と少し離れた場所にあるその森は、主にモミマツから成る人工林で、ところどころには自然に生えた広葉樹がありました。

 

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「本当はもっと頻繁に見に来たいんだけどね…最近忙しっくって。。」

 

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「僕はどちらかというと全伐(広範囲を全て同時に伐採すること)には反対なんだけど…

でもよく見て。ここでも、ところどころに木が残っているだろう?

これが、生き物の住処となったり、生物多様性を保持するためには重要なことなんだ。」

 

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ライネさんの持つ森は、木材生産を目的とした人工林だけれど、そこに住む動物のこともよく考えて管理している。

そんな印象を受けました。

 

 

 

 

1軒目のホスト、エミリアさんの農場の周りにも人工林が多かったけど、そもそもフィンランドでは、どのくらいの割合が人工林なんだろう?

 

 

そのことについてライネさんに聞いてみました。

すると…

 

 

 

「うーん、そうだなあ。人工的に自然林に戻したりするから、どれを人工林と呼ぶかによって変わるけど、厳密に人の手が加わっていないものを自然林と呼ぶなら、フィンランドでは90%が人工林かな。

とライネさん。

 

 

 


えっ!フィンランドって、人工林がそんなに多いんだ!

 

 

 


ちなみに、日本では全森林のうち40%くらいが人工林です。

ここで、日本の人工林について少し。

 

 

人工林はいわば木の畑

日本の人工林のほとんどは、建築用途に適したヒノキカラマツアカマツクロマツエゾマツトドマツなどの針葉樹林からなります。

日本では戦後、木材の値段が高かった時代に、一斉に自然林から人工林への転換が行われました。

人工林の多くは、植栽後30年から50年を経過し、収穫期を迎えています。

しかし今では、木材の需要の低下と、外国から安価な木材が入ってくるようになった事で、日本の林業は衰退…

現在、本の森林は充分な手入れがなされず、荒廃が目立つようになりました。

https://www.shinrin-ringyou.com/ringyou/より一部抜粋

 

 

 

つまりこういうこと!↓

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この、日本の森の現状をライネさんに伝えました。

すると、彼からはこんな答えが帰ってきました。

 

「それは全く、フィンランドでも同じだよ。」

 

 

 

 

えっ。そうなの!?

 

 

 

 

生活様式の変化で、林業家が減った。それは世界のいろんな国で起きていること。

けれどもフィンランドでは、森をそのままで放って置かず、林業を健全に保ちながら生物多様性を高めるために、どのように森林を管理すべきかの議論が盛んに行われているんだ。

フィンランドでは、林業が重要な産業の一つであることに未だ変わりはないし、森は僕らにとっても、動物にとっても大切なものだからね。」

 

 

 

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「冬の間は特に食べるものがないから、こういうものを食べて生き延びているんだね。」

 

そっか。。

森は、木材を生産する場所である以前に、生き物たちの住む場所なんだなあ。

 

 

 

 

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フィンランド人は森の中でアクティビティをすることが大好きなんだ。スキーやハイキング、ベリー摘みやきのこ狩り。

その森が誰の所有かに関わらず、フィンランド人はどの森でも入って楽しむことが許されているって、知ってるだろう?この森も、僕が所有して管理しているけれど、この森を傷つけない限り誰でもここに来て森を楽しむことができるんだ。

 

 

 

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(ねえ、でもなんでいつもちょっと抜けてるの、フィンランド人。。)

 

 

 

人と動物、双方のことを考えた森の管理のあり方を学べたWWOOF滞在でした。

 

 

 

 

 

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フィンランドでの2軒のWWOOFが終わりました。

 

泥だらけになって体力的にもキツイ日があったけど、牛や羊が可愛かったからオッケー!

きれいな森にもたくさん出会えた。

 

 

 

 

 

 

ここフィンランドで私が学んだのは、

自然の多様性の大切さ、

そしてそれと共存する方法。

 

 

フィンランドは森の国」と聞いて、きらきら、さわやか、ただそこにあるだけで豊かな森…

そんな呑気なものを今までは想像していたけれど、実際、フィンランドでも人の手が入っている森がほとんどで、

だからこそ、フィンランド人は森や動物と共存していける環境づくりを懸命に試行錯誤していた。

 

 

 

 

 

 

そして、自覚しづらい事だけれど、実は日本もフィンランドと同じくらいに「森の国」。

そう気付かされるWWOOF生活だった。

 

 

 

国土の7割を占める森が今どういう状態なのか、ということを今一度知っておきませんか?

森は、ただ緑が繁っていれば健全というわけではありません。

そこにどんな種類の木が生えているのか、動物が住めるほどに多様性のある森なのか。

人工林も、若い木なのか古い木なのか、健全な手入れが施されているのか、手入れが行き届かずに荒れてしまっているのか。

よくよく見ると、森ごとに性格や状態が全く違います。

そして森は、人の手によっていい状態にも、悪い状態にも転換できます。

 

 

 

 

 

本の森の4割は人工林が占めていますが、日本の林業が今、衰退しつつあるのは事実です。

木材需要の低下と、外国から安い木材が入ってくるようになってから、国産材の売れ行きが悪くなり、木材の自給率も下がり続けています。

そのため、事実、日本の森でいま起こっている問題は、手入れが行き届いていない人工林が増えているということ。

 

 

 

 

2017年7月に西日本で起こった、豪雨による大規模土砂崩れを覚えていますか?

当時大学生だった私は、卒論調査のため栃木県内のある林業家さんにインタビューを行こなっていたのですが、彼は言っていました。「あれは半分人災だ。」と。

 

 

 

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画像:https://mori100s.exblog.jp/238647303/より

 

 

 

彼曰く、

「テレビの映像で見る限り、流れてくるのは樹齢50〜60年のスギ・ヒノキだよね。山の木が流れた。

私が思うにあれは半分人災だ。人工林として植えたところはどうしても根張りが悪くなるし、特に古い木が立っていると余計に脆くなって、一カ所崩れると全部崩れちゃう。

結局人工林は、伐って、植林して、って繰り返し手入れしていれば、ああいう被害は出ない。

でも今は木材の価格が安いから、先祖様が植えた木も、現代の人が伐らない。すると、ああいう雨でも被害が大きくなる。」

 

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森の民、日本人。

いま一度、日本の森について考えてみませんか?

 

 

 

 

 

 

ただの景色である以前に、森は、酸素やきれいな水など、私たちに様々な恩恵を与えてくれるものであり、それ以前に森は、たくさんの動物たちの生きる場所。

同時に、土砂災害を防いだり、二酸化炭素を吸収し地球温暖化を改善するためにも、とても重要な存在です。

 

 

 

 

そんな「森」に、私はこれからも関心を向けて行きたいと思う。

そして日本の森を豊かにするために私たちにできることはたくさんあって、

例えば家を建てる時に国産材を使うことは、資金を山に還元するということになり、日本の林業を活性化させ、人工林を健全に保つ手助けをするという点で、とても意味のあること。

そして、植林活動や、森の手入れを無償で行うボランティア団体も、実はたくさんあります。

 

 

 

 

特に有名なものでは、長野県信濃町に「アファンの森」という場所があり、これはウェールズ(現イギリス)出身の作家、C・W・ニコルさんという人方が日本の荒れた森を危惧し、自ら森を買い上げ、手入れを続けている場所です。

本の森、ひいてはC・W・ニコルさんに興味のある方は、このHPを少し読んでみて下さい。↓

 

 

 

 

 

このブログでも、これから、日本の森についてもっといっぱい伝えていきたいな…

 

 

 

 

 

 

 

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3ヶ月のヨーロッパ旅行も、残り1ヶ月を切りました。

6月は、ヨーロッパ周遊旅という当初の計画を変更して、ベルギーでWWOOFを2軒することに決めました!

明日6/3から1軒目のファームに行ってきます。

 

 

 

現在私がいるのは、ベルギーの首都ブリュッセル

今までいた北欧諸国と比べものにならないほど治安が悪くてビビってますが、笑

楽しんできます!

 

 

 

 

ではまた!

 

 

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世界が、喜びの涙で洗われればいい。

そしたらみんなで、雨やどりをしよう。

 

 

 

 

ブログの更新はInstagramでもお知らせしています↓

 

 

 

 

 

 

 

ふらふら生きることってだめなこと?フィンランドでニョロニョロに想いを馳せる。

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こんにちは、フキです。

3ヶ月間のヨーロッパ旅行の半分が過ぎました。

 

 

 

ここまで来ての率直な感想。

 

 

 

疲れた〜〜〜〜!

 

 

 

 

 

1ヶ月半にいろんな出来事が凝縮されすぎて、頭がパンクしそう。

楽しいけれど!キャパオーバー。

ブログ記事も、更新が遅くてごめんなさい。

誰かに伝えたいことがたくさんあって、ありすぎて、でも疲れて倒れそう。笑

でもこれからも徐々に記事かいていきますので、懲りずに たまーにチェックしに来てね。

よろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

 

 

 

で、最近はなんだか疲れたので、今回は気だるい記事を書きます。

トピックは、「ふらふら生きること」について。

 

 


 

 

 


今回は、日本から一番近いヨーロッパと言われている、北欧の国フィンランドからお送りします。

 

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森と湖の国、フィンランド

私は以前からずっとフィンランドに憧れを抱いていました。

それは何より、あの有名小説、『ムーミン』の作者がフィンランド出身であるから。

私はムーミンの小説が大好き!

 

 

 

 

 

 

 

さて。
その日、アイルランドWWOOF(ファームステイ)と、ノルウェーでの休暇を終えた私たちは、これからのフィンランドでのWWOOFを控えて、首都ヘルシンキで滞在していました。

ヘルシンキ滞在最終日のこと。

 

 

 

 

その日は、旅のお供、杏ちゃんと別行動での一日を過ごしました。

「今日はお互い、好きなように一日を過ごそう!」と杏ちゃんは朝早くから出かけていったのですが、一方で私は「今日一日、何しよう?」と途方に暮れていました。

なぜなら。

私、めちゃくちゃ“観光下手”。

 

 

 


観光地で下調べをしたりGoogle Mapを探って名所をめぐるような旅がとっても下手くそ。

歴史的建造物やショッピングなんかも、行けば行ったで楽しいんだけれど、できればそれよりも、カフェや公園でゆっくりしてるのが楽だし、好きだ。

極度の面倒くさがり屋。

だから私は、観光地で積極的に動けないのです。

 

 

 

でも心の底では、そんな性格を負い目に感じていました。

だってわざわざ日本から遠くに来て、巡れるはずの観光地を見ることもなくダラダラしてたら、損しているような気がして。

これじゃダメな気がして。

 

 


そんな不安な気持ちから、その日私は、行きたいところは明確に決めていなかったけれど、ヘルシンキの駅をさまよっていました。

 

どーしよっかな…

何しよっかな…

どこ行こうかな…

 

 

 

ヘルシンキ近郊には、日帰りで行ける島や古都、ミュージアムがたくさんあります。

その全てがここヘルシンキ駅から行くことができます。

どうしよっかな。

今、午前10時。

島行くにはもう時間が厳しいし、古都もあんまり興味ないしな。。。

そうだ、ムーミンミュージアムに行こう!

ムーミン好きだし。

ヘルシンキから電車で片道2時間かあ。

うーん微妙に遠い、、めんどくさいけど、せっかく丸一日あるんだし。

行こうっと。

 


そうして私はローカル線の切符を買い、電車にのりました。

駅員さんに聞いたところ、ローカル線では直通ではムーミンミュージアムの町にはいかないとのこと。

「終点で乗り換えてね。」

「直通もあるけど、電車をグレードアップしなきゃいけないから、特急券買い足してね。」

ええ~、じゃあいいや、ローカル線で。

 

 

 

電車に揺られ1時間弱。

終点駅で降り、ムーミン博物館行きの電車を調べると、次の便まで1時間以上の待ち時間がある上に切符の料金も高い。

がーん。

「…んじゃ、そこまでして行きたくないな」と、ムーミンミュージアム行きは断念。

 

 

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せっかく遠くまで来たので、駅から出て周辺を散歩することにしました。

 

 

 

 

大きくもなく小さくもない、住宅街。

特に珍しいものもないし、祝日のためお店もほぼ閉まっている。

 

 

 

 

 

 

 


はあ。

 

 

 

 

 

訳の分からない小さな町で、途方もなくダラダラふらふらしている日本人がここに一人。

あまりにもあてのない散歩に、なんだか不安な気持ちになってしまいました。

私の一日、こんなんでいいのかな。。笑

 

 

 

 

なんという計画性のなさ。

なんという自己決断力のなさ。

ていうか、今日一日、「何かしなきゃ」と思ってて、こんなんじゃダメだと思いながら、

本当はそもそも、今日やりたいことなんて一つもなかったじゃん。

 

 

 

でも何か不安な気持ちから、こんなにふらふら動いちゃった。

今、私は私がどこに行きたいのか分からない。

自分の行きたい場所を知らないから、電車の切符さえまともに買えない。

 

 

 

 

困ったよう。

 

まあ、当たり前のことだけれど、「私はここに行きたい」という意思がない限りは、私はどこにも行けないし、誰も私のことを助けられないんだなあ。

そんなふうに思いました。

行きたいところがあれば、人に道を聞けるし、そこに行く電車にだって乗れるけれども、私は今何をしたいのか自分さえ分かってないんがから、誰も私を動かせないし、助けられないよなあ。。。

 

 

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(そんなばかな…)

 

 

 

 


行き先もわからず、ふらふらふらふら。

 

 

ふと思いました。

これって私、まるでニョロニョロじゃん。

 

 

 

 


ムーミンのお話に登場するキャラクター、ニョロニョロを知っていますか?

きのこのような、もやしのような、怪しい出で立ちの白い彼ら。

ムーミン小説の中で彼らは「ふらふらあてもなく漂う存在」として描かれています。

 

 

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ものを食べることもなく、言葉を発するでもなく、感情を表すでもないのですが、彼らはいつでも、ただただ、次の地平線へと向かってふらふら動き続けています。

 

詳しくはこちら↓

https://www.moomin.co.jp/character/hattifatteners

 

 

 

 

(余談)

そんな あてもない放浪の暮らしに憧れを抱いたムーミンパパが、彼らと生活を共にしたというエピソードを含む話もあります。

 

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はあ。

私は今、確実にニョロニョロだ。

私はニョロニョロ。

「今日、私は何が何でもここに行きたい」

という意思はないけれど、ふらふらあてもなく動いている。

確固たる意志がなければ、私はニョロニョロのように漂うしかないんだ…

「わるい暮らし」かあ…

 

 

 

 

…そういえば私、一年前もこんなんだった。

就活を辞めて仕事に就けなくて、でもやりたいことも分からなくて全て手探りで、成り行きにしか身を任せられなかった一年前の私。

 

 

 

 

 

あーあ。

フィンランドに来て、急にナーバスタイム

 

 

 

 

 

 

私っていつもそうだ。

何かを決めることなく、まっすぐな道なんか歩けなくて、ふらふらしてて。

海外に来たって、全く変わらないじゃないか。

 

 

今日だけじゃない。もはや、

私の人生そのものが、ニョロニョロのような、あてのない「わるい暮らし」だったらどうしよう。

 

 

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あーもう疲れた。

考え疲れた。

 

 

 

 

 

 

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たぶん、旅においても人生においても、その手に切符は持っているのかって、すごく大事なことなんだろうな。

「私はここに行きたい」という切符。

その手の中さえ見れば、乗車駅も、プラットホームも分かるから。

 

 

 

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私は切符をまだ持っていない。

 

 

 

 

 

 

 

でも・・・

よく考えると、

そうは言っても、

他の人たちだって、みんながみんな、人生の切符を持っているのかな?

人生の行き先。目的地。

それを、「夢」とも言うのだろうけど。

 

 

 


必ずしも全員が自分の未来が見えているわけではないし、やりたいことが分かっているわけではない、と私は思う。

(…けど…どうなんだろう?)

だって自分のやりたいことが見つかっているって、それってほんとにすごいこと。

そしたら必然的に、誰だって迷い道をふらふらに歩くしかないし、

まっすぐな道なんか、見つからない。

ニョロニョロな人は実はいっぱいいるはず。

フィンランドをうろうろしていた、あの日の私のように、やりたいことも目的地も分からず、不安げに日々を漂うしかない人。

 

 

 

 

 

ふらふら生きるニョロニョロたちに、私はすごく同情しちゃうよ。

私も、ニョロニョロみたいだもん。

 

 

 

 

 


…ここでふと思った。

 

ところでそもそも、ふらふら生きるのって、そんなに悪いことなのかな?

 

夢や目的を持たないで、なんとなーくふらふら生きること。

 

それってそもそも、誰かがだめだと言ったっけ…?

 

 

 

 

 

 

 


「ふらふら生きる」といえば。

 


これまた『ムーミン』の登場キャラクターの一人に、ヨクサルという男の人がいます。

彼は世界を放浪する旅人です。

実はヨクサルは、あの有名なキャラクター、スナフキンのお父さん。

(ご存知、スナフキンといえば、自由と孤独を愛しリュックひとつで世界を巡る旅人です。)

似た者同士の親子ですが、 スナフキンとヨクサルの違うところは、

ヨクサルは根っからのダラダラ人間であるということ。

 

 

 

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動くのが大嫌いで、いつも寝ているか食べているかしかしていないヨクサル。

寝て、起きて、食べて寝て。

生きる目的も目標も特になく、彼は

人生に起こり得ること全てを成り行きに任せています。

彼の生き方こそ、ふらふら生きているとしか言えません。

 

 

 

ヨクサルが登場するのは、『ムーミンパパの思い出』という話。

 

新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)

 

孤児院からの脱走を果たし、自由の味を知ったムーミンパパは、森の中で出会った仲間たちと古い船を修理して、大海原へ旅に出ます。

しかしその中の一人、ヨクサルは、船の修理も料理の用意も手伝わず、サボってばかり…。

 

 

 

 

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ヨクサルに若干 怒り気味のムーミンパパ。笑

 

 

 

ついに船は完成。
川を下り森を抜け、フィヨルドから海に出て、目の前に大海原が広がっていきました。

 

 

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冒険の始まり!

感動して言葉を失う仲間たち。

 

 

 

 

すると。

 

普段はまったに動かないヨクサルが、おもむろに起き出してきて、一言、こう言いました。

 

 

 

 

 

 

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「なんて青いんだろう。まっすぐに進もうよ。波にゆられてねむるだけで、どこへも行きつかなくったっていいじゃないか。」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

私はとにかくこのセリフがすごく印象に残っていて、ヨクサルの生き方をもろに表した言葉だとも思います。

寝て起きて、ふらふら生きて。

“どこへも行きつかなくったっていい”  と彼は言う。

 

 

なんだろうこの、中途半端なのに、誰よりも清々しい生き方は。

 

 

 

 

 

ニョロニョロとヨクサル

 

 

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両者とも、ふらふらとあてのない放浪の生活を生きていることに変わりはないのだけど、何が違うんだろう。

ニョロニョロのような、あてもなくふらふらしてどこにも行きつかない生き方はしたくないと思うのに、ヨクサルの言う、「どこにも行きつかなくったっていい。」と言う言葉にはなぜだか、ほっとさせられる。

 

同じ生き方に見えるけど、真反対のようだ。

 

何が違うのだろう。

 

 

 

 

 

 

 


そしてふと思った。

 

 


ニョロニョロは、行動の起点が不安にある。

でもヨクサルは違う。

 

 

 

そこなんじゃないかな。

 

 

 

 

 


ニョロニョロは、同じ場所に留まることを良しとせず、いつでもソワソワしていて焦っていて、喜びもなくとにかく移動し続けている。

一方、ヨクサルは、寝て食べて生きること以外の何も目的としていなくて、成り行きで放浪する。

ただ生きることだけを楽しんでいて、だからこそ最後にはどこにも行きつかなくったっていいと言っている。

ただ、いま、目の前に広がる海が青くて素晴らしいじゃないか、と。

それでいいじゃないか、と。

 

 

 

 

ヨクサルが、こんなふうな心持ちで生きていたのだとしたら、ヘルシンキでふらふらしていたあの時の私は間違いなくニョロニョロだった。

どこに行きたいか分からないけれど、どこかに行かなきゃ。動かなきゃ。とふらふらしていた。

何もしていない自分自身に対して焦っていて、だからこそ動いていた。

でもヨクサルのように生きたとしたら、私は、あの日、どこに行きつかなくったってよかったんだ。

この空気を吸って、太陽を浴びて、ここにいるというだけで良くて、焦って何かを得ようとしなくてもよかったんだ。

目の前の景色を受け取るだけで、よかったんだ。

 

 

 

 

 

 

ふらふらするにも種類があるんだと、ニョロニョロとヨクサルから学んだ。

 

 

 

 

だから私が問いかけたいのは…

あなたがふらふらしてしまったその時、あなたはニョロニョロでしたか?ヨクサルでしたか?

 

 

 

その心の起点に、不安があったかそうでなかったか。

ニョロニョロな生き方だって悪くはないけど、私が小声で提案したいのは…

 

別にヨクサルになってもいいんじゃない…?

 

 

ということ。

 

 

 

 

 

 

無責任な提案ですか。笑

でも、ニョロニョロのような生き方に心地悪さを感じているなら、今は別にヨクサルになってもいいんだよー、と私は伝えたい。

空は同じに青いのだし。

あてもない人生を、ふらふら生きてもいいと思う。そこに喜びが携わっているのなら。

…根拠も自信もないけれど。

 

ただこれだけは言える。

ヨクサルのいたフィンランドには、確かに、「ただ生きているだけでいい」と思わせてくれるような景色があふれていた。

 

 

 

 

 

ほら、こんなふうに↓。

 

 

 

 

 

 

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湿地に放牧されている牛たち。

空がこんなに青い。

のーーーんびり。

 

 

 

 

 

 

 

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フィンランドの光はやわらかい。

朝の空気に溶け込む太陽。

 

 

 

 

 

 

 

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早朝に、ひとりでこの景色を目の前にした。

この静かさが伝わるといいのに。

 

 

 

 

 

そこにいるだけで、嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

景色だけじゃない。人々だって…

 

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こんなにのーんびりしてる。

 

 

 

 

 

 

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なんだかほっこりするね。

 

 

 

 

 

 

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こんなに素敵な光景があるなんて…!

 

 

 

 

 

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自由だなあ

 

 

 

 

 

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なぜそこを選んだ。

 

 

 

 

 

 

なんか、すべてゆるゆる。。

 

 

 

 

 

 

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らくがきされちゃう。

 

 

 

 

 

 

 

 

北欧ってこんな国。笑

ほら、世界はこんなにゆるいです。実は笑

じゃあ別に私たち、ふらふら生きたっていいんだよなあ。。

 

あーあ、なんかいろいろアホらしっくって、ホッとしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

いい。たぶん、私たちは、どこにも行きつかなくったっていい。

その手の中の切符に、行き先が書かれていなくたっていい。

けれど、ただ目の前に広がる海は青くて、それだけを、今は受け取ろう。

 

 

 

 

 

 

そんなことを思った、

そんなことを思わせてくれた、フィンランド滞在でした。

 

 

 

 

あなたに届けゆるゆるパワー。

 

 

 

 

 

ヨーロッパ旅はまだまだ続きます。

次回の記事は、「森」をテーマに、フィンランドでのWWOOF体験記を書こうと思います。

ぜひぜひチェック^_^

 

 

 

 

 

 

最後に。ヨクサルの言葉。

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

歌をうたい、りんごを食べ、朝ねぼうを好きなだけできる自由!それこそが、人生のだいごみというものなのさ。
それと『すぐにやるのですよ』なんて、せっつくひとがいないこと。そんなひとは、かってに、好きなように、させておくのさ!

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

 

 

深いよ。『ムーミン』。

ヨクサル大好き。

 

 

 

 

世界が、喜びの涙で洗われればいい。

そしたらみんなで、雨やどりをしよう。

 

 

 

 

ブログの更新はInstagramでもお知らせしています。

 

 

 

 

 

 

【*必読*】アイルランドWWOOF体験記。「どうしたら人間は幸せになれるの?」

 

 

 

 

 

 

フキです。

アイルランドからこんにちは!

3ヶ月間のヨーロッパを巡る旅が始まって、約半ヶ月が経った今。。

 

今回はここ、アイルランドの首都ダブリンからバスに乗って1時間の場所にある

Meath(ミーズ)県にWWOOFステイにやってきました!

 

 


WWOOFって何?

詳しくはこちらの記事より↓

 

 

 

今回の舞台は、Meath県のEnfield(エンフィールド)という村。

この村にある小さな家で、1週間滞在させてもらいました。

 

 

 

 


率直に言うと…

今回の記事は、私が本当に本当に伝えたいことで埋め尽くされています。

私は、この記事だけは、本当に本当に心の底から、いろんな人に読んでほしい。

 

 

 


なぜなら、私が今まで探ってきたことの色んな答えがここにあるように感じているからです。

 

 

 

なんでこんな、奇跡のような出会いがあったのだろう。

私の人生に、こんな出来事が待っていたなんて。

 

 

 

 

ではでは始めます。

私がアイルランドで過ごした、魔法のような1週間について。

 

 

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・・・

 

 


4月12日早朝。

ホストと待ち合わせのため、私たちは小さな村のバス停にいました。

 

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今日から始まる新しい生活へのわくわく感とを胸に抱きながら、私たちが一番気がかりにしていたこと、それは…

 

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 実はこの記事で書くのは、アイルランドWWOOF2軒目での滞在記。

その日まで滞在していた1軒目のホストには、恐ろしいほどやんちゃな子犬がいて、私たちの服はドロドロのベチャベチャ。

 

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(ベンジー懐かしいな…ここでの日々のことも追い追い記事にしたい!

 

そう、1軒目のwwoofを終えた私たちは、土まみれの生活にすっかり慣れ、日本にいる時とは比べものにならないほどうす汚い女の子たちに変身していたのです!

 


「それにしてもさ、汚さにも限度があるよね。。。」

「新しいホストがすごくきちんとした人で清潔好きだったらどうしよう…!」

と杏ちゃんと2人、不安に思いながらバス停に立っていました。

 

 

 

ふと。

 

 

 

遠くからボヘミアン風の音楽が聞こえてきました。

 

その音はだんだん近づいてきて…

 

 

どうやら車のスピーカーから流れている音楽みたいです。

にしても爆音…

犯人と思われる車が視線の先に現れました。

 

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銀色の、ボロボロの乗用車。

その車はだんだんと近づいてきて…私たちの目の前に留まりました。

 

 

 

ま、まさか。。。

 

 

 

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底抜けに陽気で声が大きくて、笑顔にあふれたおじさんが登場。

そう、彼が今回のwwoofのホスト、Simon(サイモン)さん。

今思えば、のっけから彼の世界観満載の出会いだったなあ。。。

 

 

 

 

彼に促されるまま車に乗り込むと、、

 

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清潔とか不潔とか、既存の概念の範疇を超えたそれはなんというか…

全く未知の体験、想定外の出来事!

ま、私たちが汚すぎるのではないかという心配は一瞬にして消え去ったわけで…

とりあえずはひと安心。(なのか…?)

 

 

 

 

家までの道のりでの車中は、大音量の音楽と陽気なおしゃべりが鳴りっぱなし!

サイモンさんは日本文化のこともよく知っていて、この時間だけでもいろんな話をしました。

禅の話

宗教の話

日本の自然の話…

 

えっ、そんなことまで知ってるの!とこちらがびっくりするくらい、彼は知識豊富な方だということがわかりました。

 

「日本!なんて美しい国なんだ。自然豊かで人々は親切で…君たちに会えて、僕は本当に嬉しいよ!」

 

 

 

 

 

車を走らせ15分、農場に到着です!まず私たちを出迎えてくれたのは、

 

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そして奥に続く、ここが、ホストのお家です。

 

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私たちをキッチンに招くサイモンさん。


「さあ、入って入って!

お腹空いてる?今朝パン焼いたけど、食べる?

食べて食べて!

コーヒーと紅茶どっちが好き?

自家製バターもあるし、オーガニックのはちみつも採れたてのミルクも!

パン切ってあげるから待っててね!

えっとナイフナイフ…

 

 

 

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「君たち、この家にあるものはなんでも好きに使って、好きに食べてね。

自分の家のように感じてもらっていいんだよ!」

 

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うーん、なんだか分かってきたぞ、サイモンさん。

 

 

 

彼はアイルランド西部の農家に育ち、約30年前にこの地に移り住んで農業を始め、5人の子どもに恵まれたと言います。

奥さんを10年前に亡くし、今はこの農園で2人の息子さんと暮らしています。

 

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家に隣接する農場には、牛が6頭にロバが1頭、鶏が20~30羽に豚が2頭、裏庭にはアヒルが約10羽と、1匹の猫がいました。

 

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軽食を済ませ、日中は畑作業のお手伝い。

 

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全く、彼と言ったら、ゆるいというか楽観的というか細かいことは気にしないというか…

ここに来て、私たち日本人はいかに「神経が細やか」な民族かということが感じられました。

何を任されても、完璧に、出来るだけ見た目良く完成させようと思える。

当たり前と思っていたことが、実は他国の人たちが身につけ得ない、かなり特殊な「能力」だった!

 

 

 


夕方、市場に出かけた後は、買ってきた鱈(タラ)の切り身を使って夕飯作り。

「好きなもの使って、自由に作ってね!!」

とサイモンさん。

 

「バターや野菜はいつも冷蔵庫にあるし、ハウスに行けばレタスやルッコラ

何でもあるからいつでも好きに取ってきて食べてね!

鱈はフライにする?グリル?

バターで焼く?それともココナッツオイル?オリーブオイル?ニンニクと焼く?

なんだっていいんだよ!好きに作って!!」

 

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お分かりですか。

もうほんっとに、1週間ずっとこの調子だったことが。

 

 

 

 

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この言葉、何回聴いただろう。。。

 

 

 

このサイモンさん、とにかくなーんでも褒めてくれる。

 

魚を焼けばGreat!

レタスを植えればBeautiful!

床を磨けばAmazing!

 

レタスを植えた時なんて…

 

 

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まあ、ノリが軽いと言ったらそうなのだけれど笑

とにかく、相手を“肯定する”言葉で溢れているのです。

 

 

「いただきまーす!」

杏ちゃんと私、声を揃えて手を合わせてから、食事に取りかかりました。

 

 

「Wow........Lovely!!」

出ました、本日20回目のラブリー。

 

 

「なんて美しい作法なんだ。えっと、なんて言ったの?それは、なんていう意味?君たちの宗教と関係あるの?」

「いただきます、って、食べ物に対して祈りを込めたあいさつです。宗教とは特に関係ありませんが、日本の習慣の一つなんです。」

「Wow, beautiful...!」

 

 

前のホストでもそうでしたが、食べる前のいただきますには本当にびっくりされますし、素晴らしいと賞賛されます。

宗教を特に意識しない日本において、こういう習慣が強く根付いているというのは、特別なことなんだなあ、と感じました。

そして英語にうまく翻訳できない、とても特殊な言葉です。

 

 

大切にしたい文化。

 

 

・・・

 

 

夕飯の最中に、息子さんのKeith(キース)さんが仕事から帰ってきました。

落ち着いた雰囲気の彼は、サイモンさんとは顔立ちも喋り方も少し違う。

一目見ただけでは今どきの若い男性だし、本当にこの人が、土と動物たち囲まれたこの農場でサイモンさんと同じ暮らしをしているとは考えられませんでした。

はじめましてのあいさつをし、簡単な会話をしたあと彼は、

 

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と言って、マリーの元に駆け寄り、これでもかとばかりに身体中を撫でて、話しかけました。

…サイモンと似ている。

もう溢れ出るばかりの愛情の表現!!

やっぱり親子だ。

愛に溢れているなあ…この家族は…

と想いながら、じっと彼を見ていると、、、

 

彼は一瞬、しゃべるのをやめて、マリーを見つめました。

 

 

 

 

 

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たぶん、人生を変える瞬間って、こういうふうに不意にやってくるんだろうな。

 

 

 

私はこの瞬間がどうしても忘れられない。

 

 

 

 

だって、その時のマリーを見つめるキースさんの瞳が、

 

もう、、、

 

 


こんなに優しい瞳がこの世にあるなんて・・・

 

 

 

というほどのそれは…

 

 

たぶん絵なんかじゃ全然伝えられない…

 

 

 


それは、とんでもなくとんでもなく

私が今まで生きてきた世界が音を立てて崩れ去っていくような、人生が塗り替えられるような、大きな瞬間でした。

人生の転換点をひとつひとつ挙げるとしたら、私は間違いなくこの瞬間を挙げます。

あの笑顔は、それほどの衝撃でした。

 

 


それは単に、キースさんの優しさに感動した、とか

キースさんのかっこよさに惚れ惚れした、ということではなく、

 人は、あんなにも優しい瞳をして生きることができるのだということに、ある意味、「大きなショック」を受けました。

 

 


こんな笑顔ができる人がいるんだ。

今まで見たこともないような、大きな愛を携えて生きている人がいる。

 

 

人生を揺るがすような衝撃を覚えました。

それほどあの笑顔には、何かがありました。

 

 

 

・・・

 

 

 

夕食後は、ダラダラとおしゃべりを続けながら、音楽演奏や読書など。

サイモンさんはソファーに腰掛け、ワインを少しずつ飲みながら、朝食用のパンケーキミックスを混ぜ、ウトウトしていました。

「新鮮な卵とミルクで作ったパンケーキは美味しいよ。明日、食べてね。」

とサイモンさん。

 

 

 

 

気づくとその日、サイモンさんは家事のほとんどを自分でやっていました。

農園の世話に加え、洗濯物や掃除まで。。

そして私たちの朝食のことまで考えてくれて。

疲れているだろうに、ありがとう。

 

 

ろうそくに照らされて薄暗い部屋の中、取り込んだ洗濯物が積まれている椅子や、いつもきちんと仕舞われていない鍋の山を見渡して、ふと、この家にお母さんがいたら、ここは、今より少し違ったんじゃないか、なんて思ってしまいました。

そりゃあ、そうなんだろうけど。

10年前に亡くなってしまった、お母さん。

この家族に、その悲しみはどれくらい残っているんだろう。

なのにどうしてあんなに優しく笑っていられるのだろう…。

夜の静かなこの部屋に沈む、悲しみの破片が少し痛かった。

 

 

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・・・

 

翌朝。

作業前の朝ごはんは、パンケーキ!

日本で食べるものとは違い、クレープ生地のように薄いパンケーキでした。

ここに、レモン果汁やメープルシロップをかけて食べます。

これが、目がさめるほど美味しい!!!

 

 

何もかけなくても美味しい!なんでこんなに美味しいの。

杏ちゃんとふたりで、本当にびっくりしてしまいました。

原材料が違うんだろうな。牛乳も卵も新鮮そのもので…

でも、こんなに違うんだ…

 

 

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朝食後は、昨日に引き続き畑の作業。

 

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サイモンさんはしょっちゅう顔をのぞかせ、

「Lovely!」

「疲れたらいつでもコーヒーブレイク取ってね。」

 

といつものこの調子。

 

 

 

・・・

 

 

日中、この家にはひっきりなしに色々なお客さんが訪れます。

 

 

ジャムの差し入れを持ってきた近所の人に、遠くから卵を買いに来た人…

 

またサイモンさんは「Social Farm」という慈善活動を副業として行なっていて、障害のある人達に農業体験をさせたり、動物と触れ合ったりする場所としてこの農園を提供していました。

そのため、ほぼ毎日日替わりで施設から訪ねてくる人がいました。

 

すると必然的に、午後はみんなで長い長いお茶会!

 

手作りのスコーンやパンケーキとコーヒーと、食後は会話や詩の朗読や音楽の演奏会。

wwoofer(ウーファー)としての私たちは、もうちょっと多く働いても良いような気がしましたが、

「さあ!お茶の時間だよ~!」

と呼ばれればそこから3時間でも4時間でもみんなと時間を共有しました。

 

 

 

・・・だってとても楽しくて、リラックスしちゃうのだもの。

 

 

 

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柔らかい午後の光と薄暗いテーブルと温かいコーヒーととれたてのミルクと楽しい会話。

みんながこの家に集まるだけで、みんなが同じ時間を一緒に過ごして、こうして同じ部屋にいるだけで満たされている気がする。

とれたての野菜や、サイモンさんが作ってくれたスコーンがあるだけで、この上ない幸せを感じることができる。

こんな時間が過ごせるなんて…。

 

なんでこんなに幸せなんだろう・・・。

 

 

 

真の幸せって、ほんとにシンプルなことなんだと感じた。

 

 

 

 

時間がゆっくり流れて、

側に誰かの笑顔があって、

新鮮な食べ物があって、

それだけで、、、というかそれこそが、私たち人間を真に満たすものなのかもしれないなあ。

 

 

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・・・

 

 

 

その日の夕食はチキンの丸焼き。

サイモンさんが絞めてくれたお肉です。

たくさんのハーブやにんにくやしょうがを詰めて焼いた、とっても香り高くてジューシーなチキン。

想像できるでしょう、それがどんなにどんなに美味しかったか!!!!笑

 

サイモンさんは、動物を殺すところを決して私たちに見せようとはしていなかったけど、食べものには当然の道のりがあるんだよなあ、ということは自然と考えさせられました。

当たり前のことだけど、この肉かつては生きていて、この庭で生まれて草や穀物を食べて育って、このサイモンさんの手で殺され解体され、オーブンで焼かれて今お皿の上にあるんだ。

 

ここでは、そのプロセスを考えずにはいられない。

 

 

 

 

当たり前のそのことに、私たちはいつもは蓋をかぶせることができてしまうのだけど。

 

 

 


日本にいる時、スーパーに行けば、殺されてもう肉になっている動物がパックに詰められて並んでいたし、生産者の手垢や土の破片がまったく付いていない、ピカピカの野菜たちが並んでいた。

でも本当は、それらは工場で画一化されたプラスチック製品のように作られたものでは決してなく、かつてはお母さんから生まれたり太陽の下で育ったりした、私たちと同じ「命」であったのだろう。

 

 

きれいごとを言ってるみたいだ。

ああ、ものすごく当たり前のことすぎてきれいごとだ。

 

 

 

当たり前のことが、よく考えると悲しい。

生きることは、残酷さと隣り合わせなんだよなあ。

そんなことは、みんなが知ってることだけど。

ここではその実感が違う。

 

 

 

・・・

 

 

 

夕食の時間には、毎日たくさんの会話があり、毎回何かについてディスカッションする時間がありました。

地球環境やライフスタイル、文学から宗教のこと、医療のことまで。

サイモンさんの知識は幅広く深すぎて、たまに、ディスカッションというより講義のような感じもしました(笑)

 

 


私は、今まで特にこの1年間にすごく考えてきたことがあります。

それは「人間はどうしたら幸せに暮らすことができるのか」ということ。

 

この疑問を追求することは、私が就活路線から外れた大きな要因でもあり、WWOOFを続けてきた理由の一つでもあります。

 

 


ライフスタイルについての議論の最中で、私はサイモンさんに直球で聞いてみました。

「どうしたら人間は幸せになれるのか」と。

 

 

 

私はこんなふうに彼に聞きました。

「私たち日本人は、とても豊かです。豊かな物資があって、美しい自然にも恵まれていて、とても幸せなはずなのに、いま、何かが少しおかしくて、私たち一人一人が真に幸せかと聞かれたら、そうではない気がするのです。いい仕事を得なきゃとか、お金を稼がなきゃとかいう圧迫感がどこかにあって、ある意味、人生の意味を失っているかのようです。大きなテーマだけれども、私はあなたの意見が聞きたいです。どうしたら人間は幸せに生きていけるのか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

すると彼は、まっすぐな瞳で、こう答えました。

 

 

 

 

 

 

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「人間の暮らしは、ものすごいスピードで変わりつつある。

伝統的な暮らしは失われ、仕事も農業も人間社会も、みな「組織的」に組み込まれている。

・・・でも、私たちはロボットか?

違うだろう。

私たちは、機械のように組織的に組まれたものに動かされているのではない。

人間たるもの、もっと「精神的に」生きるべきなんだ。

音楽を愛するように。アートを愛するように。

それはすごくシンプルなことなんだ。

生きることは、本当はもっとシンプルなことなんだよ。」

 

 

 

 

 

 


すとんと腑に落ちました。

彼自身がそれを実践して生きていて、そのことが、サイモンさんやキースさんの笑顔にしっかりと現れていたから。

 

 

精神的に生きること。。。

これを、愛と呼んだら簡単でしょうか。

彼らは動物や音楽や、そして彼らの過ごす時間や空間に大きな愛を捧げていて、私もここで、食べ物や、流れる時間や、彼らの優しさから、確かな「愛」を受け取りました。

 

 

私たちはたぶん、生きている限り、生かされている限り、もっと生きることを謳歌していいし、人間の持ち得る最大限の「愛」に満たされて生きてもいいのだろう。

 

 

 

「私はここに来れて、本当によかったです。この素敵な家に来れて。」

 

「ありがとう。そう言ってくれてありがとう。

この家は、僕の妻が、インテリアから農園の設計まで自分でイメージして作ったものなんだ。

とても素敵なアーティストだったんだよ。10年前に亡くなってしまったけど・・・

彼女はまだこの家に生きているんだ。」

 

 

 


(はあ、そんなこと言わないで…涙が出てきてしまうから。。。)

 

 

 


「僕はそろそろ寝るね。

…おお、可愛い可愛いマリー!!!おやすみ。

杏、フキ、おやすみ。あったかくして寝てね。良い夢を。」

 

彼はいつも、めいっぱいの言葉を使って、おやすみのあいさつをしてくれた。

 

 

 

 

サイモンさんが去った後のリビングは、いつもとても静かだ。
ろうそくが揺らめいていて、お母さんの写真がぼんやり照らされて、キッチンはいつでも片付いていなくて、水道から漏れ出る水滴が、一滴一滴と静かな音を立てて…

 

 

 

なんでこんなに優しいんだろう。

なのにどうしてちょっぴり悲しいんだろう。

悲しいと優しいは紙一重だ、きっと。

この家には、とびきり大きくて、目に見えるほどの確かな愛がそこかしらにふわふわ浮いている。

しかし同時に、大きな悲しみが流れている。

 

 

 

 

それは、この農場で行われている命の取り引きと全く同じことだと思う。

私たちは、生きていくためには何かの命をもらわなくてはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

あの家では、自分たちの食べる食材を自分の手で植え、その手で収穫し、その手で育ててその手で殺めて…

その「生きる」ということの根本である「当たり前のこと」を包み隠さず自分たちの目の前で行なっているから、あんなにも、嘘偽りのない笑顔ができるんだ、と今になってそう思う。

あんなにも、人間が受け取り得る「愛」の大きさで満ち満ちていたのだと思う。

 

 

 

 

私はあの家にいた日々の中で、何度も涙が出そうでした。

 

 

 

 


愛も悲しみも、命を育てて奪うことも、ここではその全てを「生きることとして」受け入れているから、こんなに涙が出るのだと思う。

 

 

 

生きることは残酷さと隣り合わせで、

悲しみと隣り合わせで、

本当は、

きれいごとだけでは済まないものなのかもしれない。

だからこそ、今目の前に「愛」のかけらがあるのだとしたら、それを目いっぱいに受け取ってもいいのだと思う。

生きている限り、生かされている限り、一人一人が、人間の持ち得る最大限の「愛」に満たされて生きてもいいのだと思う。

 

 

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誰しも、ここで暮らして彼らの愛の形に触れたのなら、人生というものの捉え方が全く変わると思います。

 

 

 

 

 

人生とは何かを成したり、しなければいけないことをこなすための時間ではなく、

ただここに生きているという事実があるだけで、

空間を誰かと分かち合い、

暖炉で温まった部屋があって、

喜びがあって音楽があって、

笑いがあって太陽があって、

動物にも森にも命があって、

人々には誰にでも必ず優しさがあって、

しかしそんな私たちも大地の一部でしかないということ。

 

 

ここにいると、そんなことが感覚的に伝わってきました。

 

 

愛か憎しみかを選ぶならば、

この贈り物のような人生の中で、後者を選ぶ理由はどこにもないということ。

 

 

命を苦しんで生きる必要などどこにもなくて、私たちの人生は今すぐ、笑いや幸せな気持ち、リラックスした気持ちで満たされてもいいということ。

ここでは時間の進み方も、人生の意味も、全てに嘘がなくてまっすぐだった。

 

 

 


そしてあの家は、花瓶の底から階段の踊り場からろうそくの火先まで、そこかしこに愛が満ち満ちている場所だった。

こんな生き方があるなんて。

本当に、人生というものの捉え方が覆されるような衝撃でした。

私たちは、きっともっと、もっともっと幸せになってもいい存在なんだ。

もっともっと、愛に則って生きてもいい存在なんだ。

そう思わせてくれる場所でした。

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

1週間が終わり、アイルランドを去る日が来ました。

私はその日、サイモンさんに聞いてみました。

「あなたが最も大切にしていることは何?」

 

 

私は、彼自身を一言で表す言葉を知りたかったのです。

私もまた、そのことを大切にしていきたいと思ったから。

そして心の底で、彼の返答は、「愛」や「平和」、「精神」や「アート」…

そんな感じかなあと予想していました。

 

 

 


しかし彼の言ったことは、予想とは全く違うものでした。

 

 

 

 

「共有し、学び合うこと。」

 

  

「…誰かを招き入れ、空間や時間、食べ物を共有し合うこと。そしてお互いの良さを学び合うことが大切なんだ。僕は君たち日本人から、食事の作法や、礼儀正しさをとてもよく学べた。僕たちはこの人生という旅の中で、出会う人、一人一人から何かを学んで行くんだ。人生には出会いがあり、そして、同じ時間はもう2度とは戻らない。川が流れて行ったら、その水はもう2度として同じ水ではないように、僕はもう2度とは戻らないこの瞬間や人との出会いを大切にしている。」

 

 


私が彼から学んだことは数えきれないほどありますが、そんな彼でさえも、「他人から学ぶこと」が最も大切だと言ったのにはとても驚きました。

そして川の流れの話にも、思わずはっとしました。

日本を代表する古典文学、鴨長明による『方丈記』の文頭と全く同じことを、彼は彼自身の人生観としていたからです。

こんなに離れた地で暮らす彼が、古代の日本人の考え方と似通ったものを持っているということに驚きました。

 

 

 

 

ああ、国や、宗教や、人種でくくる前に、

私たちとっくに地球人だったんだなあ。。。

 

 

 

 

私は、誰もが一度はあの家で1週間を過ごすべきだと心の底から思う。

それは日本人としてではなく、アイルランド人としてでもなく、ひとりの地球人として。

人類が共通して持ち得る、愛のかたちを知るために。

人生というものの意味と、まっすぐな角度から向き合うために。

 

 

 

 

 


そしてあんなに美味しい食事を、私はもう一度でも食べることができるだろうか。

あそこで学んだほどの大きさの愛を、私も携えて生きていけるだろうか。

 

 

 

 

 

贈り物のような魔法のような、夢の中の出来事のような、

私の人生にとって、とてもとても意味のある1週間でした。

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

私にとって特に思入れのある記事。

伝えたいこと全てが表現できたか分かりませんが、あなたにとって何か想うところがあったら、ぜひお友達に紹介していただきたいですm(_ _)m

たぶん、今を生きる日本人が、密かに求めているメッセージがどこかにあると思うので…

 

 

 

ヨーロッパ旅行はまだまだ続きます!

これからも旅行記を徐々に更新していきますので、ぜひぜひチェックを^_^

 

 

 

 

最後に。『方丈記鴨長明

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 


ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。 

 

流れ過ぎていく河の流れは途絶えることがなく、それでいて(そこを流れる水は)もとの水ではない。(河の流れの)よどみに浮かんでいる水の泡は、一方では(形が)消え(てなくなり)一方では(形が)できたりして、長い間(そのままの状態で)とどまっている例はない。この世に生きている人と(その人たちが)住む場所とは、またこの(流れと泡の)ようである。

 

ー引用:『ゆく川(河)の流れ』 方丈記 わかりやすい現代語訳と解説 / 古文 by 走るメロス |マナペディア|より

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

 

 

世界が、喜びの涙で洗われればいい。

そしたらみんなで、雨やどりをしよう。

 

 

 

ブログの更新はインスタグラムでもお知らせしています↓

 

 

 

 

ダブリン滞在記。キュンとくるような、ここにいていいような…そういう景色を探している。

 

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こんにちは、フキです。

アイルランドからこんにちは!

いよいよ始まりました、4/1〜6/29にわたる3ヶ月間のヨーロッパ旅。

最初の舞台は、イギリスのすぐ横の島、アイルランドです!

 

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(ヨーロッパ旅行を決めた経緯についてはこちらの記事をどうぞ↓)

 

 

 

今回の3カ月の旅のおおまかな予定を説明すると…

 

2019.4.1

アイルランド着…滞在約3週間

観光&WWOOF(ファームステイ)2軒

↓✈︎

ノルウェー…約1週間

観光&ホームステイ

↓✈︎

フィンランド…約3週間

観光&WWOOF2軒

↓✈︎

アイスランド…1週間

観光

↓✈︎

ヨーロッパ本土を鉄道旅…約3週間

2019.6.28

ギリシャから日本へ帰国

 

 

という予定です!

 

 

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前回の記事でも書いた通り、実は今回の旅ではアイスランドでのWWOOFをメインに計画していました。

が・・・

 

なんと、

 

 

 

アイスランドで受け入れてくれるホストを見つけることができませんでした!(´;Д;`)

 

 

 

アイスランドは、WWOOFに登録している農家自体が少なく、また、夏のシーズン以外の受け入れをしている家も少なかったのです。

 

可能そうなホストにしらみつぶしで連絡するも、良い返事はなく…

出発前1カ月まで粘ったあげく、アイスランドWWOOFは断念。

急遽、計画を変更して、最初に入国するアイルランドでWWOOFをすることにしたというわけです。

 

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というわけで、4月1日の深夜にここアイルランドに到着し、いま2週間が経ちました。

 

アイルランドでは、入国審査がなかなかに厳しかったり、頼りにしていた空港wi-fiがうまく繋がらず、現地の情報が手に入れづらかったり、電圧の違いでアダプターが初日にして壊れたり、ドミトリーの相部屋の外国人のいびきが凄くて眠れなかったり…

などなど

到着早々、毎日、日替わりのトラブルに見舞われました…

まさにトラブルのオンパレード。

 

ああ、まるで

困るためにここに来たみたい…

 

 

のっけからかなり疲弊しました。

 

1人だったら絶対めげていた…

(旅のお供の)杏ちゃん、一緒に来てくれてほんとありがとう。

しみしみじみじみ…

 

 

 

 

 

トラブルは尽きないけれど、異国の風に吹かれながらあるく、ダブリンの街は新鮮でした。

行く道行く道、記念物級の建造物が立ち並び、もうなんだか目が回る思い。

 

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そしてさすが観光の街。通りやドミトリーには現地の人でない、海外(特にヨーロッパ圏内)からの観光客や修学旅行生でごった返していました。

髪の色、顔つきや、言語の統一感はまるでなく、街行く人たちは、ヨーロッパの民族の縮図のように様々な人がいました。

 

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ああ、ダブリンってこうやって色んな人種が行き交う街なんだなぁ

 

 

街中を観光し、散歩する3日間。

人生初のヨーロッパは、もちろん楽しい!し、刺激的。

颯爽と街中を闊歩する色んな人種の人たち紛れて歩く道。日常から離れた体験。

だけれど、

 

内心、

「憧れのヨーロッパ!ここが私の来たかった場所!」

・:*+.キラキラ!・:*+.

といった気持ちではありませんでした…。

 

 

 

なんだろう。この感じ。

私は少しの違和感をずっと感じていました。

地に足つかないこの感じ。

 

 

そう、一言で言うと、この街は私にはなんだか“そぐわない”みたい。

景色の中に、私だけが切って貼られたみたいだ。

 

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うーん、なんだか、ぴんとこない。

 

 

初めてのヨーロッパで緊張していたのもあるかもしれませんが、「ずっとここにいたい!」と言った感動はありませんでした。

 

 

この豪華な建造物たちを横に、

私の居場所はここではない

なんて贅沢なことを感じていました。

 

「あーあ、アイルランドのこと、もっと好きになりたいのになあ…」

 

 

 

 

 

・・・

 

そう感じながらのアイルランド滞在3日目のこと。

私たちはその日、観光のためHowth(ホウス)という、ダブリン西岸部の町にいました。

 

半田舎の、静かで肌寒い港町。

 

朝早いせいか通りには全く人気はなく、おまけに冷たい春風がビュービュー吹いていて、私たちは2人で虚しく歩いていました。

 

 

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からしばらく歩くと、Howth Castle という看板を見つけたため、入ってみることにしました。

お城の入り口に差し掛かると、、、

 

 

 

 

目の前に現れたのは、白い花のなる大きな木。

 

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視界からはみ出すほどのたくさんの白い花びら!

今日がまさに満開!といわんばかりの、それは見事な咲きっぷりで、あたりに良い香りがたちこめていました。

 

 

 

 

奥へ進むと、古いお城が建っているのが見えました。

ダブリンで多々見かけたお城とは豪勢さが違いますが、歴史と由緒を感じる佇まい。

 

 

すると、突然。

 

 

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嬉しそうな顔をした犬がこちらに向かって走ってきました。

 

・・・えっ、なになに?

 

 

 

続いて後ろから来たのは、トラクターに乗ったおじさん。

おそらくこのお城に住んでいる方なのでしょう。

 

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お互いすれ違い、そして、振り向きざまにそのおじさんは私に向かって手を振ってくれました。

 

 

お互い無言だけれど、笑い合って、

私も手を振り返して。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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この時、かちっと、世界と一致した気がした。

 

 

 

 

 

なんだか全身でキュンとくる。

プレゼントのように、嬉しい瞬間。

ああ〜…なんだかとっても、、

 

 

 

嬉しいなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

なんだろう、この感じ、この瞬間。

私はこれがとっても好きだなあ。

 

花が香って、犬が嬉しそうに走っていて、

おじさんが笑顔で、手を振りあって。

私にぴったり合う感じ。

こういう空間の中にいたら、私はとっても幸せだ。

 

 

 

不安だらけのこの旅だけれど、今日、この瞬間に出会えて本当によかった。。

 

 

 

 

 

 

そしてふと、

旅とはこういうものなのかも、

と思いました。

 

 

 

 

 

 

景色でも、誰かの言葉でもいい、旅するとは、

自分が世界に合致するような瞬間や、場所、景色を多く見つけることだと思う。

 

 

 

 

 

私たちはそれぞれちがったパズルのピースで、自分にぴったり合致する景色を探している。

私のパズルはダブリンの市街地にはなかったけれど、こんなところに見つけられた。

 

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キュンとくるような、自分はここにいていいような…そういう景色。

 

 

 

 

それは有名な観光地に限らず、ある人にとっては、ダブリンの雑踏の中かもしれない。

ある人にとっては、ある港町のカフェかもしれないし、タイの市場の小さな食堂かもしれない。

ある人にとっては森や海のそばにそれはあって、

それが私にとっては、あの瞬間だった。

 

 

 

 

ふと感じる、

「ここにいたい場所」

「ずっと見たかった景色」

 

 

 

そういうものを多く見つけていきたい。

そしてその瞬間には、自分が何者なのかのヒントがたくさん詰まっているように思う。

 

 

私は何にぴったりはまるのか。

どんな場所が、どんな生き方がしっくりくるのか。

自分は、どういう空間にいたら幸せなのか。

それはきっと自分の進むべき方向を指し示す、一番大切なしるしだと思う。

 

 

 

 

あのトラクターに乗ったおじさんの、あのラフさは、今までのいくつかのWWOOF生活の中で、農家のみなさんから受け取った雰囲気にとても良く似ていました。

やっぱりWWOOFに来てよかったなあ。

これから始まるWWOOF生活がますます楽しみになりました。

 

 

 

 

・・・

 

 

 

夕方。

電車に乗ってダブリン市街地へ戻りました。

色んな言語の飛び交う街をすり抜け、帰ったドミトリーでは、やっぱり地に足つかない感じがしたけど、その日受け取ったあの素敵な瞬間が、心の中に宝物のように煌めいていました。

 

私はこの街にはそぐわなくたって、ぴったりはまる世界が、確かにどこかにあるんだ。

そしてそれは、きっと、誰にでもある。

 

 

 

 

あなたの

キュンとくるような、そこにずっといたいような、

そこにいていいような…

 

そんな景色は何ですか?

 

 

 

何も必ずしも外国にまで来なくたってそのカケラは見つけられるのだと思うけど、誰もがそれを探す権利はあるはずだと思う。

煌めいたカケラをそれぞれ胸に抱いて、誰もが自分のぴったりの姿を叶えていけたなら、世界はどんなに素敵な場所だろう。。

 

 

そんなことを想った、4日間のダブリン滞在でした。

 

 

 

 

 

当ブログでは今後もヨーロッパ滞在記について記事にしていきたいと思います。

次回は、アイルランドWWOOF一軒目のお話。

ぜひぜひチェックを・:*+.( °ω° ))/.:+

 

 

 

 

最後に、好きなうたの歌詞。 『花鳥風月』ーSEKAINO OWARIより

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

めぐるめぐるめぐる星座のように

消えない夜空の光になれたら

 

くらいくらいくらい闇の中でも

何も無くさずにここに居られるかな

 

草木も花も鳥も

眠り夢を見る夜

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

 

 

 

 

みんな一緒に幸せになろう。

この地球で、のんびり雨やどりをしよう。

 

 

 


Instagramもぜひぜひチェック^_^

 

 

 

 

 

あの頃に戻れたら、きっと泣く。 そういう瞬間を常に生きているということ。

 

 

こんにちは、フキです。

 

 

平成がもうすぐ終わるそうです。

新しい時代の訪れを誰もが感じていて、身震いする思い。

私たちこれからどこに行くのだろう。

 

 

「平成最後のなんとか」

ってニュースでよく見るけれど、あれって少しあほらしい。

「平成最後の甲子園」

「平成最後の大晦日

「平成最後の初満月」

ぷぷっ

平成最後の初満月ってなんだよ、それってまるで、人生最後の初誕生日、とかって言ってるようなもんじゃない?

(ちょっと違うか笑。だいぶ違うか笑

 

 

 

 

それよりなにより、「平成最後のなんとか」って聞くと、人生の不可逆性を感じてしまってたまらない。

そもそも平成最後であることは、あまり意味がないけれど、ああ、私たちは、平成最後である以前に、人生最後の2019年3月30日を生きているんだなあ、、

というその圧倒的な確実性。

元号なんて太刀打ちできない、壮絶な時間の流れる轟音。

いやんなる。

 

 

 

 

平成最後が愛おしいんじゃなくって、例えば私がおばあさんになったとき、なにか不思議な魔法にかけられて、平成のどの日でもいいから選び出されてその日に戻れたのなら、私はきっと泣いてしまう。

 

 

 

あ、お母さんがいる。

お父さんが目の前にいる!なんて若いんだ。

テレビのCM、懐かしすぎる!!!

今はもう絶対に会えないペットたちがいる。

みんなこうして一緒に同じ部屋にいる。

空気も音も、家具も街並みも、自分の身体も懐かしい。

もう2度と同じ状況になれない私たち。

みんな、紛れもなく生きていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

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あたたかい、あたたかい。

生きているって、すごくあたたかい。

 

 

 

いつかのあの頃に戻れたら、あなたはきっと泣くでしょう。

生きてることが愛おしすぎて。

 

 

 

 

 

そういう瞬間を、いつも生きている私たち。

平成最後の何かかもしれないけど、それ以前に、人生最後の2019年3月30日だ。

そういう瞬間を、いつも生きている私たち。

ああ、疲れるほど最後だ。

いつか会えなくなるひとが目の前にいすぎて、「今」の温度や湿度が身体に密着しすぎていて、まとわりついて、離れていけばもう二度と戻れなくて、ひどすぎる。

生きているって残酷すぎて、冷たすぎて暖かすぎる、人生最後のこの瞬間。

 

 

 

 

 

あの頃に戻れたら、きっと泣く。

そういう瞬間を常に生きているということ。

そんなことを強く教えてくれるのは、私の大好きな映画の一つ、『アバウト・タイム』という映画。↓

 

 

アバウト・タイム ?愛おしい時間について? (字幕版)

 

 

 

タイムトラベルができる主人公、ティムは、人生の折々でその能力を使って人生を操作するのですが、ある時、今は亡きお父さんにタイムトラベルを使って会えるのは最後のチャンス、という状況になってしまう。

 

 

 

そのとき彼が選んで行った過去は、彼がまだほんの少年で、お父さんと海辺に石投げに行く、ある日の午後のひと時。

 

 

 

 

彼の特殊な力を使って、しかも最後のチャンスという状況に置かれても、戻りたかったのはほんの些細な瞬間でしかなかった。

 

 

 

 

 

そういうことでしかないのだ、人生というのは、戻れるとか戻れないとか、最初とか最後の問題ではなく、些細な瞬間が連続している時間の流れでしかなく、それ以上でもそれ以下でもないんだ。

はあ、疲れるよ。

そんな瞬間が嵐のように吹いてきて、そして二度と戻れなすぎて。

 

 

 

 

 

 

平成が終わることには実はあまり意味がなくて、私たちこれからも、戻れない一瞬一瞬をずうっと生きていくんだ。

でも戻れないからこそ、前に進むしかないのだろう。

新しい時代を大いに迎えよう。

今日のこの日を味わおう。

いつかその日に戻れたのなら、きっとあなたは泣いてしまう、そんな時間を、愛おしんで生きていこう。

 

 

 

 

 

 

 

(オマケ)

 

 

こないだ見た夢。

 

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(ちょっと、笑わないで聞いて…笑)

 

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夢の中で、まさかの新元号予測。

いいじゃんね、おもいなり元年。

みなさん、思いやりが何より大切な時代が来るらしいです。

きっとステキな時代になります。

ラッキーアイテムはいなり寿司。

 

 

 


それにしても、史上初めて元号が訓読みってことに、何より新しい時代の訪れを感じました笑

日本語は、美しいな。。

 

 

 

 

 

みんな一緒に幸せになろう。

この地球で、のんびり雨やどりをしよう。

 

 

 


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私がヨーロッパ行きを決めたワケ。それはヨーロッパ信仰なんかじゃなくって…

 

 

 

 

 

こんにちは。フキです。

 

私は2019年4月1日から6月末までの約3ヵ月間、ヨーロッパ各国を巡る旅に出ます。

 

 

人生初ヨーロッパにして、3カ月という長期滞在!!

 

 

 

今回の記事では、

◉私はどのようにしてこの思い切った旅行を決断するに至ったのか

◉そしてなぜ、行き先は「ヨーロッパ」なのか

 

この2つについて書きたいと思います\(^-^)/

 

 

 

事の発端は、2018年、残暑の残る9月の上旬…

とある休日。その日は久々に会った友だちとおしゃべりをしていました。

友だちの名前は杏(あん)ちゃん。

 

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旅行とサッカー観戦が大好きで、そしてとってもオシャレな女の子。

彼女は念願の看護師としてデビューしたのはいいものの、話を聞くと、看護師の現場は激務だそう。

持ち前の明るさで悩みを表には出さない彼女も、その日は何だか疲れていたようで、珍しく私に弱音を吐きました。

 

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私から見たら杏ちゃんは、趣味も多く、遊びもたくさん知っていて、友だちだって私の50倍くらいはいそうな、器用でキラキラしている女の子。(決して誇張ではなく…!

そんな杏ちゃんが生きる楽しみを失うなんて、本当は起こり得ないことのなのです。

杏ちゃんにはまだまだやりたいことが沢山あって、叶えたい夢もあるはずなのに、なぜ。。。

そんな杏ちゃんへ、励ましの意味も込めて私はこう聞いてみました。

 

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今、

お金が無限にあるとして、

時間も無限にあるとして、

なーーーーんでもできるとして…

 

そう仮定してみて…

杏ちゃんは今、何がしたい?

 

 

すると杏ちゃんは…

 

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少し黙って…

 

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と言いました。

 

 

・・・

わ、わたし?

 

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あっ、

 

「ヨーロッパでWWOOF(ウーフ)したい。」

 

WWOOFとはファームステイの一種。

このブログでも書いている通り、私は日本国内でのいくつかのWWOOF体験の中で「人の色々な生き方を知る」ことにハマり、WWOOFを続けていきたいなあと思うようになりました。

(WWOOFについてや、体験記はコチラ↓)

 

 

このとき、自分自身でも、言ってみて初めて知りました。

「へえ、私のいま一番やりたいことってそれなんだ。」

ヨーロッパでWWOOFがしてみたいんだ。

 

 

すると杏ちゃんは、

 

「へえー!いいねえ。そしたら、、

私は、アイスランドで住みたいな。

 

ヨーロッパ北西部にある島、アイスランド

去年の冬、そこに旅行に行った杏ちゃんは、以来アイスランドに夢中。

また行きたいと日頃からよく言っていました。

 

そうなんだよね。。。

 

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よかったよかった。

私たち、やりたいことがちゃんとあって、いつか叶えるんだ。それを。

 

ここで私は思いました。

・・・ちょっと待って・・・、、、

 

そういえば・・・

 

 

 

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あるっけ?

 

 

「今一番やりたいこと」

を、

今すぐやっちゃいけない制約って、

私たちに特にある?

 

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家族もまだ元気だし、

たいしたキャリアもまだないし、

結婚もしてないし、

子どももいないし、

何より私たち、まだこんなに若くて身体も元気。

人生史上一番なんだってできる時だ。

 

 

・・・わあ、まずい。

やりたいことを今一番にやっちゃいけない理由が見つからない。

これはヤバイヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

 

 

 

 

やばいやばい。

「杏ちゃん!一緒に、アイスランドにWWOOFしに行かない!?」

 

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言葉にして初めて、そして、一緒に実現する仲間が目の前にいて初めて、

この瞬間、「夢」が「現実」に姿を変えました。

 

 

すると杏ちゃん。

 

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(杏ちゃんあなたもなかなか冒険者よ…)

 

こうして、お互いの夢を叶えることとなる、

アイスランドで生活(WWOOF)」「と、ついでにヨーロッパ各国を旅」

する計画が立ち始めました。

出発は、キリの良い4月から。期間は、ビザ無しで滞在できる3ヶ月間!

それまでの半年間で、旅行費を貯める!

うん、可能!

 

 

「なーんだ。やりたいことをやるのって、意外と簡単じゃん。」

 

 

 

 

 

ところで、

私はなぜ「ヨーロッパ」で、WWOOFをしたいのか?

 

 

確かに私は以前から、ヨーロッパに行ってみたいという気持ちが漠然とありました。

でもその理由を一言で言おうと思うと、、、なかなか説明できません。

 

高校生の時タイで暮らしたから、次は西洋を見てみたい!という気持ちもあるし…

環境問題に関心のある私は、ヨーロッパ各国の環境問題への取り組みを見てみたい気持ちもあるし…

(ヨーロッパには環境問題に対して政治ぐるみで解決への手を打っている国が多く、自然発電の普及率も日本より断然高い。)

 

理由を挙げればキリがないのですが…

 

 

中でもひとつ、日本とヨーロッパの比較について描かれた、あるエッセイ漫画を読んだことが大きい気がします。

その本とは、

『日本人、ここがステキで、ここがちょっとヘン。』

 

ドイツ育ちの“ハーフ

 

著者のサンドラ・ヘフェリンさんはドイツと日本の両国で暮らした経験があるハーフの女性であり、この本では、そんな彼女が見た日本の「特別な部分」を数多く切り取って紹介しています。

本の目次の例をいくつか挙げると…

 

・同級生の結びつきが強い!
・日本はなんでも手続きがスムーズ
・体育会系ノリにカルチャーショック
・「早く結婚しなさい」と言われるのは日本だけ?
・日本人は亡くなった方にやさしい

・単身赴任なんてありえない!

・日本の有休の少なさは、欧州ではデモ!

 

などなど。

当たり前すぎて気が付きもしなかった部分に焦点を当てられると、良くも悪くもドキッとします。

私にとっての「当たり前」が、世界ではいかに当たり前ではないのかと…

 

中でも私が特に印象に残ったのは、

・欧州には「何歳までにこうすべき」がない  

 

という章。

ヨーロッパでは大学卒業と同時に就職する人は少なく、そもそも人生において「年齢制限」という考えがない、というお話でした。

そしてこのコマ。

 

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けっこう衝撃でした。

うそ、なに、この自由な感じ。

世間の年齢制限を無視して、みんな何を見ているの。何を目指しているの。

これじゃまるで、

ヨーロッパでは、人生において優先することが日本とは違うみたいだ。

 

日本人の見落としている、人生において大切なものが何かあるとしたら、同じ人間に生まれてきた者としてそれを知らずにいるなんて、いやだ!

ヨーロッパの人の生き方を見てみたい!

このことが、私のヨーロッパを見てみたい理由の一つだと思います。

 

 

 

 

 

しかし。

 

私はこのヨーロッパ行きについて、一つ懸念することがあります。

それは、私の中の、あるいは誰かの「ヨーロッパ信仰」を助長させてしまうかもしれないということ。

「ヨーロッパ信仰」とは。

(私が今勝手に作った言葉ですが…)

 

 

“ヨーロッパ、いいよね

ヨーロッパ、いけてるよね

ヨーロッパ、なんか、モダンで先端的…”

 

 

といった、ヨーロッパを賞賛するようなイメージたちのこと。

そもそも日本には、

ヨーロッパ  > 日本

という図式が潜在的に存在していると思いませんか?

 

日本に潜在的に存在…?

「いや、ヨーロッパ>日本だなんて、自分は思ってない!」と思う人もいるかもしれません。

しかし私たち日本人の間には、潜在的に、無意識的に、外国の文化、特に西洋の文化を良しとする精神性のようなものがあるのを、私は日頃感じています。

 

 

 

 

例えば、日本の街中に立ち並ぶ建物の看板を見てみてください。

アルファベットの表記のあまりの多さに驚くと思います。

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英単語やフランス語の単語、それだけでお店の名前として成立しますし、日本名だとしてもローマ字表記するだけで「格好がつく。」

それに日本語でない言語の響きは「なんだかモダン…」になってしまうのです。

 

美容室じゃなくて、salon(サロン)。

牛乳入りよりも、ミルク入り。

峰寮じゃなくて、カーサ・ミネ、

西友よりもSEIYUなのです。

 

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それに、テレビや雑誌といったメディアでも、“外国人”風、もしくは“外国人顔”がもてはやされています。

高い鼻や、二重のぱっちりした瞳…

私たちはどうしても、西欧の顔を「美しい」と認識してしまう。

そもそも美の基準なんて本来誰にも定義され得ないものであるはずなのに、なぜ。

最近、ハーフタレントが多く活躍しているのも、そういった背景が少なからずある気がします。

 

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そう、まさに「ヨーロッパ信仰」というべきこれらの価値観。

こう見ると、私たちの生活の周りには、ヨーロッパ信仰がそこら中に はびこっていることが分かります。

 

ほんとにそれは、刷り込みのように…

 

 

 

 

これはどうしても、明治以降の文明開化によって「外国、特に西洋のものを取り入れる」ことこそが「進歩」であるという時代が続いたせいであり、その影響が今でも残っているせいであると私は思います。

 

だから、「ヨーロッパ>日本」という価値観を私たちは無意識に有しているかもしれなくて、

それはきっと私の中にも多少はあって。

日本で暮らしてきた日本人がヨーロッパに行ってみたくなる、

行ってみたくなる。

行ってみたくなる。。

憧れちゃう。。。。

 

それって、、、、

 

 

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(うう…そうかもしれない。。。)

 

という点を理解した上で、、

その上で!

声を大にして言います、やっぱり私は、

 

「ヨーロッパ」を見てみたい

と。

 

 

そう、私はただ、

「自分が当たり前と思っていることが、実は世界では、いかに偏った考えであるか」

ということを証明する事項を増やしたい

のだと思います。

 

 

就活路線から外れた私は、「当たり前」が「幻想」であったことに気づく瞬間に多く立ち会い、それがいかに私たちを苦しめていたかを感じることがたくさんありました。

(就活に関しての気づきを綴った記事はこちら↓)

 

「これはこれって、当たり前だよね。」

「こうじゃなきゃいけないよね。」

 

 

というノイズをなるべく多く取り除いてみたい。

おかしな「当たり前」で息の詰まるような瞬間を、自分の人生からできるだけ排除したい。

 

つまりつまり、つまりを言うと!

私がヨーロッパで見てみたいのは。

 

もっとリラックスした気持ちで生きる方法が、どこかにあるんじゃない?

 

ということ。

こーんなふうに。

 

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なぜ私はこんなにも「生き方」に興味を持って、「価値観」の違い「自由」について再三考えているかというと、そう、もっと「リラックスして生きたい」という気持ちが私の根底にあるのだと思います。

 

 

じゃあ今まで、リラックスして生きてこれなかったのか?

 

…恐らくそうだと思います。

それは日本のココがいけない、コレが原因だ、と今すぐ言葉に表すことはできません。

しかし、いつも見えない何かに圧迫されて、少しの違和感を感じて生きてきたのは確かです。

何が苦しいのだろう。

豊かなこの国で、何が私を締め付けるのだろう。

 

 

その解決方法が日本じゃない世界のどこかにあるのだとは明言できないし、先にも言った通り、日本が世界の他の国に劣っているという潜在的な感覚も持ちたくはない。

 

 

しかし、私の当たり前が当たり前じゃない世界で、

私の知らなかった、「人生」のある側面を見つけることができるかもしれない。

それに、進路も先行きも分からない、今の私のこの状況で、「ヨーロッパで暮らしてみる」という思い切った一歩を進むことは、私の人生をどこかへ運ぶ重要な一歩となる、

かも

しれない。

 

 

何を得るか分からない、

何で行くのかの理由もあいまいだし、

帰ってきた後、何をするかもまだ決めていないけど…

 

しかし、人生を前へ進めるための一歩となるはず。

 

たぶん。

 

たぶん。

 

 

 

 

では行ってきます。

不安なことも100くらいあるけど、

まあ、気楽に考えて、、

きっと楽しいでしょ♩

 

 

 

 

このブログでは、ヨーロッパでの暮らしについてや、WWOOF体験について綴っていきたいと思います。

ぜひぜひチェックを\(^o^)/

 

 

 

最後に、トーベ・ヤンソン作『ムーミンパパの思い出』から、私の好きな言葉。

ムーミンパパが孤児院から逃げ出し、森の中でひとり、最初の朝を迎えるシーンより。

 

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

わたしはそこに立ちつくして、夜が消えさっていくのを見ていました。

夜のかげが最後のかげまではらいおとされた一日めの朝のすがすがしさに、思うままひたっていたのです。

 

ほんとうにわたしの朝、わたしだけの朝でした。

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

 

 

 

世界が一刻も早く平和になればいい。

地球が、よろこびの涙で洗われればいい。

そしたらみんな、一緒に雨やどりをしよう。

 

 

Instagramもぜひチェックしてみてください^_^

 

 

 

 

WWOOF体験記〜総集編2018!〜

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こんにちは。フキです。

 

私は大学を卒業したのちの1年間、

日本各地でWWOOF(ウーフ)をやってきました。

 

(WWOOFについてや、私がWWOOFを始めた理由はこちらの記事をどうぞ↓)

 

 

 私が2018年4月〜2019年1月の約1年間にお世話になったWWOOFのホスト様は、

ぜんぶで 5軒

 

今回の記事では、実際、各ホストのもとでどんなことをお手伝いし、どんなことを学んだかをまとめてお伝えたいと思います o(^o^)o

 

 

当初は、1軒ごとに記事を書いていたのですが、なにせ、そこでの出来事や、出会った人の人間模様が多彩すぎて、「WWOOF体験記」の記事としては、メッセージがブレてしまっていることに気づき、方針を変えました。

 

結論から言うと、私がWWOOF体験から学んだことは農業だけでは全くなく、むしろより学べたのは、

人間の生き方は実に多彩である

ということ。

 

 

やはり、誰か他の人と一緒に生活するというのはすごいことです。

WWOOFでは、今まで知る由もなかったような人に出会うことができ、さらに共に生活します。

自分の「あたりまえ」だったことが覆され、知らない世界が広がります。

農作物がどれだけの手間暇がかかって作られているか。

農業を職業としてではなく趣味として、ライフスタイルとして取り入れる方法や、

自然環境になるべく負担のかからない生活様式

 

 

また、WWOOFが「世界に広がる有機農場での機会」ということを意味するだけあって、ホストは総じて

地球環境保全に対して関心がある人が多かったです。

 

 

だから、食器洗いや洗濯の洗剤を、環境に優しい原材料で作られたものを使用していたり、中には菜食主義の家族もありました。

(それをウーファーに強要することはありませんでしたが)

 

時には、自分には合わないような生活をしていたり、考えを持っている人にも出会います。

しかしそんな中で経験や価値観を共有し合うことで、私自身、お互いの違いを許容する範囲がすごく広がったように思います。

じゃあ、自分はどんな生き方がしたいのか?というのを自問できる機会にもなります。

それを私は「農業」という間口を通して日本各地に学びに行ったというようなものです。

そう、ほんとうに人間の生き方は多彩。

自分がどう生きたいか。何を選択し、何を信じて生きるのか。

その選択肢がぐっと広がった、WWOOF体験でした。

 

また、WWOOFでは、

海外からのウーファーと滞在期間が重なって、一緒に作業・生活することもあります!

WWOOFの認知度が日本より高い国が海外には多くあり、案外と多くの外国人が日本でもステイしているのです。

彼らとは一日中一緒にいることになるのですから、色んなお話ができて楽しいですよ!

 

 

今回の記事を通して、まず「私の経験したWWOOF生活ってこういうものだよ!」というのをお伝えしたいと思います。

(※なお、お世話になったホストさま方の個人情報守秘のため、当記事ではステイ先の詳細の記述は避け、ホスト様のお名前は仮名とさせていただきます。)

 

 

 

WWOOF1軒目:ちいさな雑貨屋さん

とある山あいの田舎町にある雑貨屋さん。

ホストはここを経営する30代の女性、あかねさんでした。

 

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ここでのWWOOF生活の様子は、別の記事で書いています。

(↓この記事の終わりにリンク貼付しておきます。↓)

ぜひ見てみてください。

農業体験はできなかったものの、はじめてのWWOOFにしてはとてもリラックスした良い時間が過ごせました。

ホストのあかねさんのお気遣いもあって、最終日には周辺地の観光もできました。

ありがとうございました\(^o^)/

 

 

WWOOF2軒目:大きなりんご農園

長野県のとある町。山裾の平野には一面りんご農園が広がっています。

WWOOFのホストであるよしひろさんは、ここで農業法人として大規模なりんご農園を管理しています。

農園には常時10人近くのスタッフが勤務しているほか、時期によっては海外からの研修生が数名と、そこにウーファーが数人加わり、大人数で作業しています。

 

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農家に生まれ、学生時代には農業を継ぐ気はなかったというよしひろさん。

しかし大学在学中に行ったアメリカでの農業研修で現地の農業のスケールの大きさに驚き、それが農家というものを見直すきっかけになったと言います。

見渡す限りの広〜〜〜〜〜〜い農場を、大勢のスタッフを雇って豪快に経営するファーマー。

アメリカの農家、超かっこいい…!」

そう思ったそうです。

そして帰国後、親のりんご農園を引き継ぎ、徐々に規模を拡大し続け…

今では県内一の大規模農園にまで成長しました。

 

そしてよしひろさんは、

若者の農家育成にも大きな力を注いでいます。

そもそも、ここまで農園の規模を拡大できたのも、周辺には後継者のいない農家が多いから。

買い上げ、または借り受けという形をとって、放棄された農園の管理を引き継いでいるのです。

 

しかし一方で、農業を志す若者は、実家が農家でない場合、農業を営む基盤を持っていません。

そんな若者がよしひろさんの元に集まります。

彼らはよしひろさんの農園に一度就職し、働きながら技術を学び、だんだんと農園の一部を任せられ、ゆくゆくはその農園を貰い受けるという形で独立していきます。

農業を続けられない高齢者と、農業を始めたいという若者の間で、実質的なパイプ役ともなっているのです。

 

また、スタッフの中には、

農業で身を立てたいわけではないけど、他にやりたいことがあるという人もいました。

やりたいことでの収入が安定するまで、基本的な収入と融通の利く休日体制が欲しいということで、この農園に勤めているのです。

そしてよしひろさんはそうした生き方に対して深い理解があり、そんなよしひろさんの元でだからこそ、叶えられる夢があるようでした。

 

「来るもの拒まず、去る者追わずがうちの農園のモットー。」

 

そんな、とても風通しのいい農園なのでした。

農業は、土地や機械がやっているのではない、“人(ひと)”がやっているんだなあ…

そう感じたWWOOF体験でした。

 

 

 

WWOOF3軒目:家族で経営する桃農園

3軒目となるWWOOFは、約2haのもも農園を家族で経営する間宮さん一家

代々受け継がれるもも農園を若夫婦が中心となって管理しており、

今まで受け入れたウーファーは300人以上という、ベテランホストでした。

家族経営としては規模の大きい農園も、ウーファーの手助けがあって管理しきれているそう。

閉鎖的となりがちな農業経営も、生活に色んな人を受け入れることで新しい風が吹くので、WWOOFは自分たちに合ったシステムだと絶賛。

「自分たちも海外を旅行しているかのようだ」とおっしゃっていました。

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このホストには、日本国内はもちろん、海外からもWWOOFのリピーターが多いとのことでした(゚o゚!

その一つの要因には、間宮さん宅では、菜食主義のウーファーの受け入れが可能ということがあると思います。

日本ではまだ浸透していない菜食主義も、海外、とくにヨーロッパでは数多くいるみたいです。

そうした人たちが日本でWWOOFステイしたい時に、菜食メニューの食事を提供できるところは数限られているのですが、ここ間宮家では、祖母のけいこさんが家の敷地内でビーガン(菜食)カフェを経営していることもあり、肉や卵、だしまで使わない「完全菜食」の食事を作ることができるのです。

けいこさんのカフェで出すメニューの一部を食べさせてもらったのですが、もう、

魔法のように美味しかったです…!

ほんとに卵もだしも使ってないの?とびっくりしました。

それもそのはず、けいこさんのカフェは、県外からもお客さんが訪れる、菜食レストラン界では超有名な人気店だったのです。

 

しかし間宮さんの家庭内では、特にお肉禁止といった縛りはありませんでした。

お母さんの京子さんは、食事に関してとても熱心に勉強しており、ご自身ではお肉類はあまり食べません。

そして息子のみなとくん・るいくんにも食事の知識を教えるのですが、

それを選択するかどうかは自分たちに任せているようでした。

 

だからみなとくんたちは、例えば、お肉は食べたいみたいで、お母さんにお願いしてお肉のメニューも作ってもらいます。

しかし、牛乳は飲みません。

「牛乳は牛の赤ちゃんの飲むものだから、俺は飲まなくていいんだー」

と言って、代わりに豆乳を飲んでいました。

学校でも、先生に自分たちでちゃんと説明して、給食の牛乳を拒否しているそうです。

 

完全菜食を貫いている祖母けいこさんに、なぜ菜食をしているのかと聞くと、

「動物がかわいそうだから。」と意外にあっさりした答えが帰ってきました。

菜食主義の人たちの、動物由来の食べ物を食べない理由には様々なものがあります。

その考えの良し悪し、正誤の問題はさておき、この家ではとにかく、

各自が自分で考えて、それを実行しています。

そこがすごいと思いました。

私自身、世界の平和やより良い暮らしを望みつつ、それを実現させるために何か行動に移すことは少ないように思います。

というか、そうするための選択肢が、実生活において見出せない。

しかしこの家には、そんな選択肢のヒントがたくさん転がっていました。

 

例えば、

・洗濯洗剤、洗髪料は、水に流した時に有害物質を残さず分解されるものを使っている。

・2匹の保護犬、と3匹の保護猫を飼っている。

・農園も、「減農薬」という手法で栽培している。

(通常使われる農薬量を1/3に抑えると減農薬と言えるそうです。)

・人体に有害な物質の含まれない歯磨き粉を使っている

など…

 

勉強することがたくさんありました。

この家では「人間のライフスタイル」を学ぶ機会が特に多かったです。

私たちは、世界を良くするために意識的に選べることは、実はたくさんあるのだと。

 

 

 

WWOOF4軒目:ケーキ屋・農業の兼業農家

兼業として農業を営む農家さんも見てみたいと思い、次に訪れたのは海老原さん・猫田さんのお店でした。

海老原さん、猫田さんはケーキ屋を営む傍ら菜園、田んぼで作物を作っていて、収穫物は近くの道の駅やケーキ屋さんの一角で販売しています。

ケーキ屋では、地元産の米粉を使ったシフォンケーキとプリンが売られていました。

農場には、鶏やウコッケイ、ヤギもいて、そのお世話が面白かったです^_^

 

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ホストのお2人は、いわゆるビジネスパートナー。2人で組んでこの地でレストランを始め、その傍らで始めたケーキ屋さんが軌道に乗り、今はそちらが中心になったとのこと。

シェフである海老原さんは、料理だけでなく、農作業、園芸や日曜大工、英会話までマルチに技術を持った、とても器用な人でした。

まさに、「百姓」!

 

一方、猫田さんも色々なことが上手ですが、どちらかというと企画力がある人だと思いました。地域協力隊としてこの地に移住して、今でも農に根ざした暮らしを子どもたちに体験させるために定期的に夏休み学校のような、民泊を催しているみたいです。

 

「能力の違う2人が力を合わせて、お互いの夢を叶える手助けをしている」

そんな印象を受けました。

(でも一体、こういう出会いって、どこでどうやって起こるんだろう?

 

 

ケーキ屋の面白さ、農家の面白さをどっちも味わってるなんて、すごい!

かなり前衛的で、理想的なライフスタイルを叶えてるのかも…

そう思いましたが、海老原さんはこう言います。

兼業農家なんて言いつつ、

僕らの農業での収入なんて本当に微々たるもの。

自分たちで食べる分だけが採れればいいと思ってやってるんだ。」

 

 

そうです…

今までのWWOOFでも見てきて感じたことなのですが、農業は手間暇がすごくかかっているわりには作物の値段は安く、つまり、

農業は一概に“儲かる”職業とは言えないのです。

 

だから、片手間でやる農業ではなおさら収入が期待できるわけではありません。

手間や材料費などを考えると、むしろスーパーで安い野菜を買った方が安上がりということにもなってしまうのです。

 

しかし、代々受け継がれた小規模な農地を管理すべく休日だけ農家になる「サラリーマン農家」は依然として地方には多いですし、都会の人にはむしろ、わざわざ遠くの地方まで車を走らせ、借りた農地を耕している方もいます。

“リフレッシュ”と称しての、趣味としての農園づくりですね。

農業というのは、ただ単に「お金を儲ける手段」には収まらないのです。

収入源として農業を営む農家がいる一方で、お金と時間をかけてでも農業をやりたい人がいる。

なぜか。

 

そこで出てくる唯一の問いは、

「農業が好きか?」

「農業になんらかの価値を見出しているのか?」

 

 

海老原さんたちは、その答えを行動で表していました。

私が憧れであり、WWOOFをやるきっかけとなった宇宙飛行士の秋山豊寛さんも、そこが原動力で農業を始めたに違いありません。

(秋山豊寛さんについての記事はこちらをどうぞ↓)

WWOOF(ウーフ)って何? 私がWWOOFを始めた理由ーきっかけは1人の宇宙飛行士ー - 雨やどりをしよう。

 

ここ、4軒目のWWOOF生活を通して、人と農業との付き合い方の一例を見ることができました。

農業は、職業であるだけでなく、ライフスタイル、つまり“生き方”そのものなんだ。

 

 

 

WWOOF5軒目:山の奥の民宿

今回のWWOOFは冬真っ只中、山奥の雪深いところに来ました。ホストの只野さんご夫妻は約30年前に東京からここに移住し、民宿を開いたそう。

ここの深い雪やしずかな夜を求めてこの民宿には、年配の方から子どもまで、たくさんの人が訪れます。

私が訪れた1週間は、ちょうど20人近くの小学生の団体が宿泊していました。

 

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1月の冬真っ只中に行ったため、すっっごく寒いWWOOF生活でした。

ホストの只野さんは、特にご主人が寒いところが好きで、雪深いこの地が気に入って移住してきたそうです。

若い頃はアラスカやカナダなど、寒い土地を中心に世界中を放浪していたという只野さん。

そして40代の頃、一念発起してこの古民家を買い取り、民宿経営、農作業・山の手入れをしながら奥さまと暮らすようになったといいます。

部屋のストーブの薪は裏山から取ってくるし、お風呂は薪で焚く五右衛門風呂。

寒い日には外の手作りサウナに入り…

只野さんたちは本当にこの雪山での暮らしを楽しんでいるようでした。

 

自然環境と隣り合わせのここの暮らしでは、

環境に負荷をかけずに生活する方法をたくさん学びました。

例えば…

・食器は、汚れを紙で拭いてから洗う(水をなるべく汚さず使うことになります。

・暖房、照明は必要最低限に抑える。

・食べ残しが出ないように、料理を作るときに量を細かく調整する。

など…

お2人の生活には、知恵がたくさん詰まってて、見習うべきものが多くあると感じていました。

 

 

しかし、ひとつ引っかかる出来事が起こりました。

この家では、お客さまやスタッフの食べ残した食料を、飼い犬にエサとして与えており、

(もちろん、犬に有害と言われるネギはちゃんと取り除いてから与えます。)

その日の夕食のメニューには鳥の手羽先があったのですが、

そこで出た鳥の骨まで犬に与えようとしていたのです。

 

鳥の骨は縦に裂けやすく、体内で臓器に刺さることもあり危険と言われています。

その日はさすがにホストに疑問をぶつけました。すると、

「鳥の骨は犬に与えてはいけないという話はあるけれど、我が家ではずっとこれをやってきていて、今いる犬も15歳で元気にしている。

これがうちのやり方だ

との答えが返って来ました。

 

たぶん、こういうことなんだ。

只野さんは「犬に鳥の骨を与えてもいい」と信じているけど、私は「与えてはいけない」と信じているから、私は犬にそれをあげない。

誰が全て正しくて、何が間違っているということは決してなくて、いろんな価値観があるけれど、

結局は自分が何を選ぶのか、それが自分の行動を決める唯一の指針なのだ。

そう思いました。

 

 

只野さんには、自然の中で暮らしてきた様々な知恵があって、私はそれをしっかり学ぶけど、「鳥の骨をあげてもいい」という考えは、選ばない。

 

ある人がすばらしいとかそうでないとか、正しいとか間違っているとか、

注目すべきはそこじゃなくて、

最後には、誰かの言うことを信じるのか、信じないのか、

自分はそうするか、しないのか。

それしか自分を決めれるものは残らないのだと、強く感じました。

 

ここ5軒目のWWOOFでは、価値観の違いの受け入れ方を学びました。

 

 

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以上、私のWWOOF体験をまとめてお伝えしました。

日本でWWOOFのホストとして登録している農家は数多くいます。

それら全部を見ることはできないし、選んだホストも、運や縁としか言いようのない確率で出会うわけですが、私は不思議と、毎回何かを学んでいます。

何を学んだかがすぐには分からなくても、数ヶ月…半年…と時間をおいてから初めて、それが自分にとって意味のある経験だったと気づく瞬間が必ずありました。

 

誰と会うかも分からない、何を学ぶかも分からない、けれども確かに意味のある経験を得ることができる。

WWOOFはとっても不思議です。

 

 

2019年4月からは、ヨーロッパに3カ月滞在し、数カ国でWWOOFをやります!

そこでの体験も徐々に記事にしていきたいと思います、ぜひチェックしてくださいね\(^-^)/

 

 

最後に、サン=デグジュペリ『星の王子さま』より、私の好きな言葉。

 

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ひとには、みんなそれぞれにとっての星があるんだ。

 

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世界なんて、いますぐ平和になればいい。

みんなでこの地球で雨やどりをしよう。

 

 

WWOOF一軒目、雑貨屋さんでの生活の記録はコチラ↓

 

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